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親学

親学日誌

★校長からの親学★新学期に向けて注意してほしいこと

 新学期を控えたこの時期に、お子様にスマートフォンを買い与える御家庭も多いのではないのでしょうか。卒業式や入学式の記念に写真を撮影し、その様子をSNSで友達と共有しようとする人が増えるのもこの時期です。今回は、そんな時期に注意して欲しいことについてお伝えします。

■入学前にネット上で友達を作る危険性

 最近では、同じ学校に入学する予定の児童生徒で、入学前からネット上で友達を作ろうとする人がいます。例えば、SNSのプロフィールに「〇〇学校入学予定」などと書き込み、入学前からネット上でつながろうとしたりします。前もってつながりを作ることで安心感を得られる一方、トラブルが生じる可能性もあります。ネット上でのやり取りが原因で喧嘩となってしまうケース、SNSグループの参加人数が多くなり、通知が鳴りやまず、睡眠時間を削られてしまうケースなどがあります。また、同じ学校の入学予定者だと思っていた相手が、実際には出会い系や個人情報を入手する目的で偽っている人物である可能性もあります。入学前にネット上で友達を作る危険性について十分理解し、不審な点や危険な点があれば保護者や教員へ相談することが必要です。

■卒業式、入学式等に際して

 卒業式や入学式の記念に、撮影した写真をSNSに掲載する生徒は多いと思いますが、SNS上に掲載すると制服等から学校名が分かってしまう可能性があります。また、写真は誰でも保存可能なため、悪用される危険性があります。許可を取らずに友達と一緒に写っている写真を掲載すると、友達ともトラブルになる可能性があります。他にも、卒業後にクラスの生徒と連絡がとれるように、クラス全体のSNS上のグループを作るなど、この時期はネット上でつながっている友達が多くなる傾向があります。SNSに掲載した情報は不特定多数の人物が閲覧する可能性があることをしっかり理解し、自身及び友達の写真や、進学先等については掲載することの危険性をしっかりと認識しましょう。

■保護者に注意してほしいこと

 情報社会が進む中で、今後ますますスマートフォンの所有者は低年齢化が進むと考えられます。お子様用のスマートフォンの購入にあたっては、必要性や危険性を総合的に判断していただくことが大切です。情報の取捨選択ができない段階では、閲覧できるサイトをフィルタリングで制限するなどの対策が必要です。また、フィルタリングをかけて終わりではなく、フィルタリングの内容やスマートフォンの設定等について、保護者が子供と一緒に定期的に見直しをすることがトラブル防止の有効な方法です。

 正しい使い方をすればスマートフォンはとても便利なツールです。未来を担う子供たちを守るために、大人が協力して見守っていきましょう。

★校長からの親学★ネット上の迷惑行為への対策について

 みなさんの中には、迷惑メールを受信したり、出会い系サイトに誘導するような書き込みをSNS上でされたりした人がいるかもしれません。最近では、このような迷惑行為はとても巧妙になっており、知らないうちに自分だけでなく、友人にまで被害が及ぶ可能性があります。安心してSNSを楽しむために、今回はネット上の迷惑行為への対策についてお伝えします。

■自分が迷惑行為の加害側になってしまう危険性について

 SNSの投稿の中には、詐欺サイトへ誘導するリンクが含まれるものや、個人情報を盗むための不正アプリをインストールさせようとするものがあります。知らない人からの投稿であれば、警戒して被害に遭わない場合も多いのですが、知り合いから来た場合は、被害にあう危険性が高まります。

 こんな事例があります。AさんがSNSを利用中、面白い動画の投稿を見つけて、その動画を友人とシェア(共有)しました。友人は「Aさんがシェアしているものだから大丈夫」と思い、その動画の再生ボタンを押したところ、ウイルスに感染させるためのサイトに誘導され、結果としてスマートフォンから個人情報が盗まれ、SNSアカウントが乗っ取られてしまうというものでした。

他にも、「無料動画を見るためにアプリをインストールする必要がある」と画面表示され、不正なアプリをインストールするよう誘導する手口もあります。インストールしてしまうと、アプリが自身のSNSアカウントとの連携を許可し、友人に対してアダルトサイトに誘導したり、金銭を要求したりする内容の投稿などをしてしまいます。このように、自分でも気が付かないうちに迷惑行為の加害側になってしまう場合もあります。

■ネット上の迷惑行為への対策

 自分が迷惑行為の加害者にならないためには、たとえ友人の投稿でも、怪しい動画やURLは安易にクリックしないようにしましょう。自分では身に覚えのない投稿がSNS上でされている場合は、不正アプリがインストールされ、自分のアカウントが乗っ取られている可能性があります。まず設定画面から、不審なアプリがインストールされていないか確認を行い、インストールされている場合は速やかに削除するなどの対応を取りましょう。

 「〇〇診断」などのタイトルのついたアプリの中には、不正なものも含まれている可能性があるので、インストールしたり、個人情報を入力したりする場合は十分に注意しましょう。また、友人から不審な内容の投稿が繰り返されている場合は、本人に直接確認するようにしましょう。さらに、スマートフォンでもウイルス感染の可能性はありますので、信頼できるセキュリティソフトを入れるなどの対策も有効です。

★校長からの親学★なりすましや不正アクセスによる被害と対策

 名前やプロフィールを特定の人に似せてアカウントを作成し、その人になりすましてメッセージを送信したり、書き込みをしたりする「SNSでのなりすまし」が増加しています。なりすましに気が付かずにやり取りをしているうちに、有料サイトに誘導されてしまうなど被害が出ています。

 また、不正アクセスによるアカウントの乗っ取りも増加しています。アカウントを乗っ取られると、個人情報の漏えいや金銭的被害を招くこともあります。

今回は、なりすましや不正アクセスによる被害の実例とその対策についてお伝えします。

■なりすましによる被害と対策

 日頃からSNSを利用して、友人と交流を行っていたAさんは、ある日、友人から「いつもとは違うアカウントからメッセージが送られてきたけど、もうひとつアカウントを作ったの?」と聞かれました。Aさんは、ひとつのアカウントしか持っておらず、身に覚えがなかったため、不審に思い調べたところ、誰かがAさんの名前や写真を勝手に使用してAさんになりすましている別のアカウントを見つけました。そのアカウントを使って、他人の悪口や卑猥な書き込みを行っていたため、Aさんはすぐにサービス提供会社に連絡をとりました。そのアカウントがなりすまされたものであることが証明されたため、アカウントは凍結され、その後Aさんは友人にも状況を理解してもらい、被害を最小限に留めることができました。

このように、なりすましは自分より他の誰かが気がついて発覚することが多くあります。もし、友人から普段とは違うアカウントを使った様子の違うメッセージが届いた場合、本当にその友人かどうかを確認すること、直接本人に連絡してみることはお互いの身を守る上でとても大事なことです。自分はもちろん、大切な友人が被害に巻き込まれないよう、できることから始めてみましょう。

■不正アクセスによる被害と対策

不正アクセスとは、他者のIDやパスワードを入力するなどして、本人にしか利用できない機能を他者が利用できる状態にすることです。不正アクセスされると、その後にIDやパスワードが変更され、本人が利用できない状態にされたり、本人になりすまされて様々な不正を行われたりすることになります。

IDやパスワードを盗み取る手口としては、普段利用しているサイトを装った全く別のサイトに誘導してIDやパスワードを入力させるケースや、ウイルスを仕掛けてIDやパスワードを盗むケースなどがあり、とても巧妙です。

不正なアクセスをされた場合、インターネットショッピングなどで不正に商品を購入されたりする可能性があります。また、SNSで繋がっている人に対して、電子マネーの購入を要求したり、不正アプリのダウンロードを促すなど、家族や友人が被害にあうこともあります。

不正アクセスを防ぐためには、パスワードの設定を工夫することが大切です。生年月日など推測されやすいパスワードは避け、例えば「a」を「@」に、「l(小文字のエル)」を「1(数字のイチ)」にするなど簡単な工夫をするだけで安全性が高まります。複数のサービスで、同じID・パスワードは使用しない、パスワードは定期的に変更するなどで、自ら被害に遭わないよう、心掛けるようにしましょう。

なお、不正アクセスは「犯罪行為」です。もしも被害にあった場合は、サービス提供会社への通報とともに、警察に被害届を出して相談しましょう。

★校長からの親学★インターネットでの個人間取引で気を付けたいこと

 インターネット上での個人間取引と言えばオークションサービスを連想する人も多いと思いますが、スマートフォンの普及により最近ではフリーマーケットサービスを提供するフリマアプリ(商品を売買する場を提供するサービス)が人気を集めています。

 しかし、未成年者は、原則、保護者の同意を得なければ、売買をすることができません。

 多くのフリマアプリの利用規約には、未成年者が利用する場合は保護者の同意を得ることと書かれています。フリマアプリを使って、保護者に相談せずに一人で商品やお金のやりとりをすることは避けましょう。

 また、保護者の同意を得た上でフリマアプリを利用する場合にも、トラブルが発生する可能性がありますので、今回紹介するトラブルの具体例や対処法を理解した上で利用しましょう。

■購入時のトラブル

 フリマアプリを利用する人の中には、中古品を新品だと偽ったり、偽物のブランド品を出品したりする人もいます。取引相手の情報をプロフィールや取引実績などで確認することが大切です。また、フリマアプリでは数枚の商品写真と商品説明のみでは判断がしづらいため、ほしい商品が出品されていても、特に高価なものは安易に購入することは避けた方が良いでしょう。

 購入した商品がネットの説明に記載されていたものと異なる状態の場合、返金を求めることができます。その場合には取引完了に必要な「受け取り評価」をしないようにしましょう。受け取り評価をしなければ、運営側が預かっている代金が出品者に支払われることはありません。

■送料のトラブル

 送料負担が購入者側なのか出品者側なのか、商品説明にあらかじめ記載されていますが見落としがちです。送料込みと記載されているのに着払いで届いたというトラブルも頻発しています。事前にどちらが負担するのか確認するよう心がけましょう。

 明記されたものと違う場合は、まず受け取り拒否をしてそのまま商品を送り返し、出品者に元払いで再発送してもらうようメッセージを送ると良いでしょう。

■その他、気を付けたいこと

 出品者の評価や、過去の出品履歴を見て、事前にトラブルを回避することが重要ですが、それでもトラブルに発展することもあります。多くのフリマアプリ運営会社の規約では、商品等でトラブルが起きた場合は、当事者間で解決すると定められています。何かがあれば自己責任であることを認識した上で、利用規約をしっかり読み、サービス内容を理解して利用することが大切です。また、当事者同士で解決できない場合には、消費生活支援センターに相談しましょう。

★校長からの親学★SNSを利用する際に気を付けること

 SNSは、インターネットを通して友だち同士の交流を深めるコミュニケーションツールとして大変便利なものです。個人で撮影した写真や動画をSNS上に投稿する人が増えてきていますが、今回は、SNSを利用する際に気を付けたいことについてお伝えします。

■個人情報の流出

 スマートフォンでは、GPS機能を利用した位置情報サービスを利用することができ、目的地への交通手段などを調べるときなどに大変便利ですが、そのGPS機能を「オン」にしたまま写真を撮り、SNSなどに投稿した場合、写真を撮った場所をネット上に公開してしまうことになります。

 実際に、自宅で撮った画像に位置情報が付いていて、知らないうちに住所を他人に知られていたというトラブルが発生しています。必要のない時には、カメラのGPS機能を「オフ」にしておくことが大切です。

■アカウントの乗っ取り

芸能人の使用するSNSが不正にログインされるという事件も起こっていますが、パスワードの設定、管理の甘さが原因のようです。

SNSのアカウントを他人に乗っ取られると、自分の投稿が削除され、全く身に覚えのない投稿が行われてしまうだけでなく、SNSで繋がっている人に、悪質な広告メールが送られるなど、他人にも迷惑をかける恐れがあります。

乗っ取られたことに気が付いたときは、すぐにパスワードを変更してください。また、すでにパスワードが変更されてしまった場合は、ログインすることもできないので、すぐに、そのSNSの公式サイト等で、乗っ取られた場合の対応を確認の上、適切に対応して、二次被害を防ぐことが大切です。

また、SNSのアカウントを乗っ取られる経験をした人の多くは、ネット上の色々なサービスで、同じアカウントとパスワードを使っていることがあるようです。乗っ取ろうとする人は、セキュリティの甘いネットサービスから利用者情報(アカウントやパスワード)を抜き取り、その情報で、ラインやフェイスブックなど他のサービスにログインできるか、手当たりしだいに試しているようです。

 したがって、乗っ取りの防止策として、パスワードを使いまわさないことが大切です。パスワードを全く違うものにするのが難しい場合には、同じパスワード部分にサービスに応じて自分のルールで文字を追加したり、定期的にパスワードを変更して、その変更日時をパスワードに追加したりするなど、工夫することが大切です。

★校長からの親学★友人間でおこるアプリでのトラブル

友人と連絡を取る方法として近年増えているのが、スマートフォンなどのモバイル端末で使用されるコミュニケーションアプリです。メールが手紙だとしたら、コミュニケーションアプリは会話に近いリアルタイム性を持ったコミュニケーション手段です。

手軽で便利というメリットから多くの人が利用していますが、文字だけでは真意が伝わりにくく、それがトラブルに発展するというデメリットもあります。今回は、コミュニケーションアプリでトラブルにならないための注意点をお伝えします。
言葉の解釈の違いによるトラブル

友人と遊ぶ約束をしていたAさんは、コミュニケーションアプリを通して「何で来るの?」と当日の交通手段を聞きました。すると突然友人から「遊べなくなった」と返信がきました。後日、友人のSNSには自分と遊ぶ約束をしていた日に、違う人と遊びに行った投稿が掲載されました。それをきっかけに、二人は会話もしなくなり、お互いを避けるようになりました。何が原因だったのでしょう?

 それは「何で来るの?」という返信を友人は「なぜ来るの?」という意味で受け取ってしまったからです。コミュニケーションアプリでは、普段の会話のようについ思ったままを送ってしまいがちですが、文字は様々な解釈を生み、それがトラブルの原因になることがあります。一部のコミュニケーションアプリでは、発言が取り消せないものもあるため、正しい内容が伝わるように、日頃から相手がどう受け取るか考え、文章を読み返すなどしてメッセージを送るように心がけることが大切です。

メッセージを送る時間帯

 友人と寝る時間を削って深夜までコミュニケーションアプリでメッセージのやり取りを毎日続けていたBさんは、常に寝不足状態で学校の成績にも影響が出てしまい、次第に体調を崩すようになりました。

 深夜のメッセージは、眠りを妨げられ寝不足になるだけでなく、グルプで会話をしている場合は通知が鳴りやまないなど、相手に迷惑をかけてしまう場合があります。人によって生活のリズムも違うので、翌日でも支障がない内容ならば、深夜にメッセージを送らないようにしましょう。また、深夜にメッセージが送られてくることが気になるようならば、通知を切っておくことも大切です。

メッセージの終わらせ方

 友人とコミュニケーションアプリでメッセージのやり取りをしていたCさんは、友人との会話が楽しく、長時間に渡りやり取りを続けていました。暇な時間があればとにかく誰かにメッセージを送信し、他愛もない会話を続けるといったことを毎日していたところ、次第にメッセージを返してくれる友人が減っていき、学校でもぎくしゃくした関係になってしまいました。

 長時間に渡るメッセージのやり取りは、自分は楽しくても相手が同じように思っているかはわかりません。メッセージが続くと、終わりにするタイミングを見失ってしまうことがあるかもしれません。会話の途中で「時間は大丈夫?」など気遣うメッセージを間に挟むことで、話を切り上げるタイミングを相手に作ることができます。また、会話を終わらせたい場合、「今日はありがとう」「話せてうれしかった」などと伝え、話の終わりを感じさせることも有効です。相手の気持ちを考えた利用を心がけましょう。


★校長からの親学★友人間で起こるSNSでのトラブル

友人と連絡を取る方法として近年増えているのが、スマートフォンなどのモバイル端末で使用されるコミュニケーションアプリです。メールが手紙だとしたら、コミュニケーションアプリは会話に近いリアルタイム性を持ったコミュニケーション手段です。

手軽で便利というメリットから多くの人が利用していますが、文字だけでは真意が伝わりにくく、それがトラブルに発展するというデメリットもあります。今回は、コミュニケーションアプリでトラブルにならないための注意点をお伝えします。

言葉の解釈の違いによるトラブル

友人と遊ぶ約束をしていたAさんは、コミュニケーションアプリを通して「何で来るの?」と当日の交通手段を聞きました。すると突然友人から「遊べなくなった」と返信がきました。後日、友人のSNSには自分と遊ぶ約束をしていた日に、違う人と遊びに行った投稿が掲載されました。それをきっかけに、二人は会話もしなくなり、お互いを避けるようになりました。何が原因だったのでしょう?

それは「何で来るの?」という返信を友人は「なぜ来るの?」という意味で受け取ってしまったからです。コミュニケーションアプリでは、普段の会話のようについ思ったままを送ってしまいがちですが、文字は様々な解釈を生み、それがトラブルの原因になることがあります。一部のコミュニケーションアプリでは、発言が取り消せないものもあるため、正しい内容が伝わるように、日頃から相手がどう受け取るか考え、文章を読み返すなどしてメッセージを送るように心がけることが大切です。

メッセージを送る時間帯

 友人と寝る時間を削って深夜までコミュニケーションアプリでメッセージのやり取りを毎日続けていたBさんは、常に寝不足状態で学校の成績にも影響が出てしまい、次第に体調を崩すようになりました。

深夜のメッセージは、眠りを妨げられ寝不足になるだけでなく、グルプで会話をしている場合は通知が鳴りやまないなど、相手に迷惑をかけてしまう場合があります。人によって生活のリズムも違うので、翌日でも支障がない内容ならば、深夜にメッセージを送らないようにしましょう。また、深夜にメッセージが送られてくることが気になるようならば、通知を切っておくことも大切です。

メッセージの終わらせ方

 友人とコミュニケーションアプリでメッセージのやり取りをしていたCさんは、友人との会話が楽しく、長時間に渡りやり取りを続けていました。暇な時間があればとにかく誰かにメッセージを送信し、他愛もない会話を続けるといったことを毎日していたところ、次第にメッセージを返してくれる友人が減っていき、学校でもぎくしゃくした関係になってしまいました。

長時間に渡るメッセージのやり取りは、自分は楽しくても相手が同じように思っているかはわかりません。メッセージが続くと、終わりにするタイミングを見失ってしまうことがあるかもしれません。会話の途中で「時間は大丈夫?」など気遣うメッセージを間に挟むことで、話を切り上げるタイミングを相手に作ることができます。また、会話を終わらせたい場合、「今日はありがとう」「話せてうれしかった」などと伝え、話の終わりを感じさせることも有効です。相手の気持ちを考えた利用を心がけましょう。


 

 

 

 

 

 

★校長からの親学★誰かのために


1017日から、4泊5日で独立行政法人教員研修センター(茨城県つくば市)の「平成28年度中央研修(第2回校長研修)」に参加してきました。1019は、「道徳教育の充実~道徳科を要として~」について 藤永 芳純 大阪教育大学名誉教授の講義を聞きました。そこで、文部科学省道徳用教材『私たちの道徳』に掲載されている 鎌田 實 医師のエッセイの紹介がありましたのでご紹介します。豊かな心とは、自分のため+世のため・人のため+美意識・行動力が大切だそうです。親の思いは必ず子供に伝わること、人生の価値は長さではないことなどを感じました。

誰かのために

僕が看取った患者さんに、スキルス胃がんに罹った女性の方がいました。余命3か月と診断され、彼女は諏訪中央病院の緩和ケア病棟にやってきました。

ある日、病室のベランダでお茶を飲みながら話していると、彼女がこう言ったんです。「先生、助からないのはもう分かっています。だけど、少しだけ長生きをさせてください」彼女はそのとき、42歳ですからね、そりゃそうだろうと思いながらも返事に困って、黙ってお茶を飲んでいた。すると彼女が、「子供がいる。子供の卒業式まで生きたい。卒業式を母親として見てあげたい」と言うんです。9月のことでした。彼女はあと3か月、12月くらいまでしか生きられない。でも私は春まで生きて子供の卒業式を見てあげたい、と。子供のためにという思いが何かを変えたんだと思います。

奇跡は起きました。春まで生きて、卒業式に出席できた。こうしたことは科学的にも立証されていて、例えば希望を持って生きている人のほうが、がんと闘ってくれるナチュラルキラー細胞が活性化するという研究も発表されています。おそらく彼女の場合も、希望が体の中にある見えない3つのシステム、内分泌、自律神経、免疫を活性化させたのではないかと思います。

さらに不思議なことが起きました。彼女には2人のお子さんがいます。上の子が高校3年生で、下の子が高校2年生。せめて上のこの卒業式までは生かしてあげたいと僕たちは思っていました。でも彼女は、余命3か月と言われてから、1年8か月も生きて、2人のお子さんの卒業式を見てあげることができたんです。そして、1か月ほどして亡くなりました。

彼女がなくなった後、娘さんが僕のところへやってきて、びっくりするような話をしてくれたんです。僕たち医師は、子供のために生きたいと言っている彼女の気持ちを大事にしようと思い、彼女の体調が少しよくなると外出許可を出していました。「母は家に帰ってくるたびに、私たちにお弁当を作ってくれました」と娘さんは言いました。彼女が最後に家へ帰った時、もうその時は立つこともできない状態です。病院の皆が引き留めたんだけど、どうしても行きたいと。そこで僕は、「じゃあ家に布団を敷いて、家の空気だけ吸ったら戻っていらっしゃい」と言って送り出しました。ところがその日、彼女は家で台所に立ちました。立てるはずのない者が最後の力を振り絞ってお弁当を作るんですよ。

その時のことを娘さんはこのように話してくれました。「お母さんが最後に作ってくれたお弁当はおむすびでした。そのおむすびを持って、学校に行きました。久しぶりのお弁当が嬉しくて、嬉しくて。昼の時間になって、お弁当を広げて食べようと思ったら、切なくて、切なくて、なかなか手に取ることができませんでした」

お母さんの人生は40年ちょっと、とても短い命でした。でも、命は長さじゃないんですね。お母さんはお母さんなりに精いっぱい、必死に生きて、大切なことを子供たちにちゃんとバトンタッチした。人間は「誰かのために」と思った時に、希望が生まれてくるし、その希望を持つことによって免疫力が高まり、生きる力が湧いてくるのではないかと思います。(「致知」2012年7月号)

★校長からの親学★全国高等学校PTA連合会大会千葉大会

 去る8月25日、26日の2日間、全国高等学校PTA連合会大会千葉大会が、千葉県の幕張メッセで開催されました。本校からは、PTA会長、副会長、後援会会長、校長の4人で参加しました。8月26日の大会宣言を紹介します。

「『再発見!愛』~今こそ信じよう愛の絆~」をテーマに、第66回全国高等学校PTA連合会大会千葉大会が、房総の地で開催され、大きな成果を収めました。

 我が国では、長い間、子どもは「家庭や地域の宝」であり、みんなで子どもを育てて来ました。私たちは、ここに子どもに対する深い愛情を感じたものでした。

 ところが、近年、社会の在り方や価値観が大きく変化し、家族や地域のつながりは弱いものとなり、子どもをみんなで育てようとする気持ちが薄らいできたように思います。

 私たちは、かつて当たり前だった「家庭と地域の教育力」に注目し、「学校の教育力」と手を携え、子どもをみんなで育てようとする社会の再生を提唱します。

 それは、子ども、家庭、そして地域も生き生きとする社会です。

 家庭、地域、学校の協力を「絆」、子どもを育てることを「愛」と考えると、「絆」を再構築することが、「愛」の再発見につながります。

 本大会では、子どもたちをみんなで育てる社会を再び作り上げるために、PTAの果たす役割や活動の在り方について熱心に討議されました。

 ここに大会の成果を踏まえ、PTA活動がより一層、活性化し発展することを願い、以下のとおり宣言します。

一 これからのグルーバルな社会に対し、子どもたちが自分で考え、行動し、多様な社会に対応が できる力を高められるように、私たち大人が、環境を整え、子どもたちの資質や能力を育むように努める。

一 自分の夢は何なのか、将来自分のやりたい事は何なのか、子どもたちの夢や希望を叶えるために、私たち大人が連携し、手本を見せ、子どもたちの夢の実現の支援に努める。

一 大切なものは何なのか、必要なことは何なのか、子どもたちの個性や感性を伸ばすために私たち大人が家庭、学校、地域で連携し、子どもたちの思いやりのある豊かな心を育てるように努める。

一 情報が溢れ、利便性が飛躍的に向上している社会の中で、子どもたちが正しい知識や、コミュニケーション力を培う必要がある。そのために、私たち大人が、人と人との付き合いを通して子どもたちに、次世代に繋がる真の信頼関係を築くためのコミュニケーション力を伝えるように努める。

66回全国高等学校PTA連合会大会千葉大会において宣言する。

                                  平成28年8月26

          一般社団法人 全国高等学校PTA連合会

★校長からの親学★変わろう、大人から。

 公益社団法人ACジャパンでは、公共広告に関する広報などに取り組んでいます。テレビやラジオで「AC」の名前は聞いたことがあると思います。ACは地域ごとのキャンペーンも行っていて、沖縄地域キャンペーンで平成26年度に第33回沖縄広告協会広告賞ラジオ部門20秒以内CMで銀賞をもらった「変わろう、大人から。変えよう、沖縄!」というCMがあります。

「沖縄をよくしよう」をテーマにブレーン沖縄が制作した作品です。制作会社は「夜型社会と言われる沖縄では夜遅くに子連れで外出する家族も多く、それが日常的な光景になっている現状があります。生活の夜型かは子どもにさまざまな影響を与え、健やかな成長を妨げる一因にもなります。まずは大人が意識を変えることが必要です。ユイマール(助け合い)精神をもって、社会全体で沖縄の夜型社会を変えていこうというムードになることを願ってこの広告を制作しました」と言っています。

新聞広告では、父親、母親、小学3年生くらいの男の子が手を繋いで「子どもの健やかな成長のために 変わろう、大人から。」の大きなタイトルがあり、「変えよう、沖縄の夜型社会」のロゴがあります。

ラジオCMでは、「ほんのちょっと。たまのことだから。軽い気持ちで、子どもを夜遅きまで連れ出していませんか?生活の夜型化は、寝不足、集中力や学力の低下、情緒不安定など、健やかな成長にさまざまな影響を与えます。夜遅く、連れ出さない。出歩かせない。子どものためにできること、考えてみませんか。変わろう、大人から。」というナレーションです。

私たちの生活は、いつのまにか夜型になってしまいました。私が住んでいる浦和の商店街は40年くらい前は毎週水曜日が定休日でした。県庁所在地でありながら夜8時にはひっそりとしていました。今では、商店街の定休日もなくなり、24時間営業のコンビニや飲食店もたくさんでき、街も人通りが多くなりましたが、幼児を連れた家族連れを夜遅く見かけることがあります。便利さとともに、何か大切なものを失ってしまった感じもします。