校長日誌
令和8年度 2学期始業式 校長講話
令和8年度 2学期終業式が9月1日(火)に行われました。校長講話を掲載します。
式の様子は鳩高ブログをご覧ください。
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皆さん、おはようございます。
本日、2学期の始業式を迎えるにあたり、まず、令和8年熊本地震と8月千葉県豪雨により、尊い命が失われ、多くの皆様が被災されました。ここに、犠牲者のご冥福をお祈りするとともに、被災者の皆様へ心からのお見舞いを申し上げます。被災地の一日も早い復興を心よりお祈りしております。
2学期が始まりました。
1学期の終業式で、皆さんにお伝えした言葉があります。もう一度、その言葉を思い出してください。
こんなことを話しました。
「大きな目標を前にしたとき、皆さんは『今の自分にはできない』と思うかもしれません。でも、その目標に向かって、毎日、小さな一歩を踏み出すことができるなら、皆さんは必ずそこに到達できるのです。『継続は力なり』この言葉を胸に、充実した夏休みを過ごしてください。そして9月、さらに成長した皆さんに会えることを、心待ちにしています。」
覚えていますか?この言葉の意味を、改めて考えてみてください。
長い夏休みも終わりました。皆さんはこの期間をどのように過ごしていたのでしょうか。一人ひとりが目標を定め、「継続は力なり」という言葉を信じ、毎日小さな一歩を踏み出すことができたでしょうか。勉強に打ち込んだ人、部活動に全力で取り組んだ人、資格取得に挑戦した人、様々な経験をした人がいることと思います。出来た人は、気持ちも晴れやかで、考え方も前向きになり、自己肯定感も上がったのではないかと思います。その成功体験は、皆さんの人生において何ものにも代え難い財産となるでしょう。一方、目標達成まで至らなかった人も、その過程で多くのことを学んだはずです。大切なのは、そこから2学期をどのような心持ちで迎えるかということなのです。
いよいよ今日から、長い2学期が始まります。
今学期は、文化祭やロードレース大会、2年生は修学旅行など、多くの学校行事が予定されています。これらの行事は、皆さんの高校生活を彩る重要な機会です。しかし、多くの行事を成功させるには、自分一人だけでは成し遂げられないことがたくさんあります。人間は、人との関わり合い無しでは生きていけないものです。
そこで、皆さんに紹介したい人物がいます。その人は、植松努さんという町工場の経営者です。植松努さんは、北海道の町工場「植松電機」の社長であり、独自のロケット開発と教育活動を行う技術者です。TED講演「思うは招く」で広く知られ、全国で子どもたちに挑戦の大切さを伝えている人物です。
彼は『NASAより宇宙に近い町工場』という著書の中で、社会で蔓延する「どうせ無理」という言葉に真摯に向き合いました。「どうせ無理」この言葉は、多くの人の挑戦心を奪い、可能性の扉を閉ざしてしまいます。植松さんは、この言葉こそが、個人の成長を阻み、社会全体の発展を停滞させるものだと考えました。
彼は言います。「どうせ無理」という諦めの心ではなく、「やってみよう」という前に踏み出す勇気こそが、人を成長させ、不可能を可能にするのだと。町工場という限られた環境の中で、宇宙ロケットの部品を製造するまでに至ったその経歴は、まさにこの思想の実践そのものです。
皆さん、気づいていますか。植松さんの「どうせ無理をなくしたい」という思いと、1学期の終業式でお伝えした「継続は力なり」という言葉は、本質において同じことを述べているのです。
大きな目標を前にしたとき、「どうせ無理」と諦めるのではなく、毎日小さな一歩を踏み出すこと。その積み重ねが、やがて大きな力となり、不可能を可能にしていくのです。文化祭の準備が大変だ、ロードレース大会は苦しい、修学旅行の計画は複雑だ。そうした困難に直面した時こそ、「どうせ無理」をなくし、「みんなでやってみよう」という気持ちが必要なのです。
「どうせ無理」をなくしたいという思いは、単なる前向き思考ではありません。それは、自分たちの可能性を信じ、仲間を信じ、未来を信じることです。そして何より、毎日の小さな積み重ねを信じることなのです。
皆さんが「どうせ無理」という言葉を手放し、仲間と力を合わせ、「継続は力なり」を胸に刻みながらチャレンジの心を持つことで、2学期はきっと皆さんの人生を大きく変える学期となるでしょう。
本日から始まる2学期、皆さんが互いに支え合い、励まし合い、共に成長できることを心から願っています。全校生徒一丸となって、実り多い学期にしましょう。