校長日誌
体育祭を振り返って
6月2日(月)、雨天順延された体育祭が、多くのPTA役員の皆様の御協力とたくさんの保護者様の観覧のもと、無事に終わりました。
鳩ケ谷高校の1~3年生まで、また川口特別支援学校鳩ケ谷分校の1~3年生の生徒共々、持てる力と団結力を精一杯発揮し、素晴らしい体育祭となりました。
体育祭の結果表彰の後、講評として以下の話をしましたので掲載します。
「先ほど個人種目で表彰された生徒の皆さん、及び表彰されたクラスに対し、改めてお祝いの言葉を申し上げます。入賞おめでとうございます。
また、鳩ケ谷高校の生徒、鳩ケ谷分校の生徒の皆さん、体育祭は楽しめましたか。
私は、一人ひとりの表情、仲間への歓声や応援、団結力や支え合いなどを意識し、観戦していました。
クラスに対する声援だけでなく、学年を超えた応援や、学校の枠を超えた分校の生徒に対する励ましなど、とても感動的でした。
皆さんが真剣な表情で、それぞれがベストを尽くし競技に取り組んでいた様子は、来賓の方や保護者の方に伝わったことと思います。
ここまで、準備をしてくれた先生方、部活動の生徒をはじめ体育委員の生徒など、皆さんのご協力に改めて感謝の気持ちを伝えたいと思います。本当にありがとうございました。
感謝の気持ちを表して指導講評といたします。」
全校集会でのメッセージ
生徒の皆さん、こんにちは。
1学期も半分が終わろうとしています。先週には中間考査もありました。
結果はどうでしたでしょうか。まだ答案が返却されていない科目もあるかもしれませんが、点数だけで一喜一憂するのではなく、どこがいけなかったのか、どこの理解が不足していたのか、また、勉強方法が適切だったのか、効率的だったのか、勉強時間は十分であったのか、など、客観的に分析して、次の約1月後の期末考査に向けて対策を立ててほしいと思います。自分を客観視することが難しい人は、ぜひ他の生徒と情報交換して、改善点を把握し、良いところをまねるとか、自分ができそうなことにチャレンジするなどして、勉強の仕方を改めることも一つの手です。人は忘れやすいものです。結果が返ってきて、喜んだり反省していたりする今こそ、感情が冷めないうちに次の対策に向けて取り組んでください。
さて、今週は学校行事の中でも大きなイベントとなる体育祭があります。やや、天候が心配されますが、きっと無事に当日を迎えられることと信じて、祈りたいと思います。
ところで、皆さんは体育祭、小学校で言えば運動会となるでしょうが、この行事の始まりは何だったのか考えたことはありますか。
調べたところ、日本で最初の運動会のようなものが行われたのは1874年、開催したのは東京の海軍兵学校の寮で、当時は「競闘遊戯会」と言われました。これは、イギリスのアスレチックスポーツを参考にしたもので、海軍兵のストレスを解消するため、軍事訓練的な要素も入れながら、かなりレクリエーション的な競技種目で開催されたようです。
その後、1868年に、札幌農学校(現在の北海道大学)で「力芸会」が開催され、教育の一環とした現在の運動会に近い形で競技が行われました。
「運動会」という名称が使われたのは、1882年、東京大学が最初だったということです。
そして、1885年に初代文部大臣(森有礼)が体育による集団訓練を推奨し、体操が正式に学校教育課程に入り、運動会が全国の小学校で開催されるようになりました。
最初は、軍事訓練的要素も取り入れ始まった運動会でありましたが、昭和になって戦争が激化したことで、運動会はより一層軍事的色合いが強くなっていったわけです。その後、戦争が終わり、地域の協力も得ながら、現在のような友達と一緒に競技するような形に変化していった、それが今の状態です。
皆さんの中には、体育祭を非常に楽しみにしている人もいると思いますが、それとは逆に、小学校から経験してきた運動会や体育祭に、あまりいい思い出がない人もいるのではないでしょうか。
体育祭がイヤッだったり、苦手と思っていたりする人は必ずいるのではないかと思います。
運動能力は人それぞれで違います。走るのが苦手な人もいれば、得意な人もいる。短距離が得意な人もいれば、長距離が得意な人もいる。球技が得意な人もいれば苦手な人もいる。自分ができると、相手にもできるはずだと思ってしまう。人間どうしても自分と比べて他者を比較してしまいますが、他者との違いを認めることができるのも人間です。相手の立場にたって考えることが必要です。みんなが一番を目指す必要はないのです。
体育祭は、個人種目もありますが、クラスでみんなが気持ちを一つにして、お互いを応援し、支え、カバーし合う行事だと思っています。
私が皆さんに言いたいのは、一言です。Do Your Best(最善を尽くす)ことです。それぞれが、自分の持てる能力をできる限り発揮して、頑張ったと自負できる行事となること、そして、一人ひとりが体調を整え、当日はクラスで一致団結し、集団として最高のパフォーマンスが発揮できることを期待しています。
対面式でのメッセージ
【対面式で新入生と在校生にメッセージを送りました】
新入生の皆さん、在校生の皆さん、おはようございます。
本日は、新入生と在校生が初めて対面する機会です。
新入生の皆さん、昨日の入学式はどうでしたか。緊張していたこともあると思いますが、時間時間で区切られ、言われるがまま動いていた1日だったのではないでしょうか。気持ち的に疲れたのではないかと思います。
入学式後のクラスでの配布物や提出物、今週の予定など、一つ一つじっくり整理しないと自分が何をやればよいか、わからなくなってくるのではないでしょうか。
そんな時こそ、焦らず、じっくりと計画を立てること、つまり、スケジュール管理することです。スケジュール管理はとても重要です。社会人になったら、この能力が仕事の成果に結びつくといってもいいと思います。
このスケジュール管理は、自分自身の能力ですが、これを補うのが人間関係です。自分の気づかなかった、気が回らなかった、うっかりしていたことを、他の人との人間関係の中で、他者から指摘されると修正が効き、結果的に本来進むべきスケジュール通りにいくことにつながります。
新入生の皆さんは、近くの同級生に相談することも大切ですが、困ったときは先輩方の力も借りて、一刻も早く鳩ケ谷高校に慣れてほしいと思います。
また、在校生は、後輩に手を差し伸べて、鳩ケ谷高校の先輩として面倒を見てもらえると嬉しいです。本日の対面式から、年代を超えた絆づくりがスタートします。よろしくお願いします。
入学式の立役者
4月8日(月)鳩ケ谷高校の第37回入学式が厳粛に行われました。新入生の皆さん、ご入学おめでとうございます。保護者の皆様、お子様のご入学、誠におめでとうございます。
新入生の皆さんの胸には、デンファレという蘭を使ったコサージュがつけられました。本物の花を使い、新入生全員につけられるこのコサージュは、実は園芸デザイン科の在校生によって作られたものです。(写真)新入生に対し、真心を込めて、一つ一つ手作りされるこのような取り組みは他には無いといえます。鳩ケ谷高校の誇りです。新入生の皆さんには、上級生からのおもてなしを心に感じていただき、これから始まる高校生活を有意義に過ごしてほしいと思います。
また、入学式会場の壇上には豪華な盛花が飾られていました。一見プロが作ったかのような、大きくて華やかな盛花ですが、実はこれも本校生徒が作成したものです。(写真)園芸デザイン科3年生の品川優奈さんの作品です。会場となった広い体育館でも全く見劣りしない、堂々としていて来校者の目を引き付ける素晴らしいものでした。
このように、鳩ケ谷高校の学校行事は、多くの人たちの真心によって支えられています。
コサージュ 盛花
始業式の講話
【在校生に対して校長からメッセージを伝えました】
皆さん、改めまして、おはようございます。いよいよ新年度が始まりました。今年は桜の花も皆さんの始まりを歓迎するかのようにちょうどよく咲いており、この後の午後には新入生を迎えるわけですが、新入生にとっても、在校生の皆さんにとっても、非常に良い門出になったのではないかと思います。新型コロナが5類となって以降、初めての春です。人々の活動も活発になり、多くの人がお花見等で、穏やかな季節の到来を楽しんでいます。
皆さんは、お花見はしましたか。この4月、桜を見ている人がほとんどだと思いますが、皆さんは桜を見るときにどのような状態になりますか。ほとんどの場合、自分より目線を高くして見上げると思います。見上げると桜の花びらが見え、きれいだなと感動し、心が満たされ、豊かになり、前向きな思考になっていく感覚を覚えるようになっていきませんか。私は、この感覚は、桜の美しさだけに起因するのではなく、「上を向く」という動作にも起因していると思っています。人間、いいことばかりではないことは、皆さんだってこれまでの人生で経験していると思います。気持ちの変化は、態度や表情やしぐさで表に現れます。思い通りにならない時やつらいことがあった時は、下向きになりがちです。そのような時こそ、ぜひ上を向いてほしいと思います。上を向くことで、マイナス思考となっていた気持ちを少しでも好転させ、前向きな行動に結びつけるのです。行動には気持ちが伴いますから、このような前向きな気持ちは、行動した結果にも表れてくるものです。ぜひ、つらい時、苦しい時こそ上を向き、思考の転換ができるようになってほしいと思います。
さて、令和6年度の始まりにあたり、私から一つ申し上げたいことがあります。皆さんは、この言葉を知っていますか。 「知・好・楽」ということばです。漢字で説明すると、1つ1つの意味は分かると思いますが、この3つの言葉がどういう意味を持っているのかお話しします。この言葉は、論語から来ています。
子曰く、之(これ)を知る者は、之を好む者に如(し)かず。之を好む者は、之を楽(たの)しむ者に如かず、ということです。もう少し簡単に説明すると、孔子はおっしゃった。これを知る者は、これを好んでやっている者にはかなわない。これを好んでやっている者は、これを楽しんでやっている者にはかなわない、という意味です。
勉強も仕事も、まずは「知る」ことから始まります。たくさん知っていくと、理解が進むわけですから、だんだんと「好き」という感情に代わっていきます。自分で「出来た」という満足感や自己肯定感が生まれ、その勉強や仕事が「好き」に変化していくわけです。一般的に言う「好きこそものの上手なれ」の状態です。そして、その状態を継続していくと、いつしか「楽しい」という感情に変化し、楽しみながらやっている姿が行動にも表れます。その態度は相手にも伝わるため、他の人から輝いて見られ、それがさらなるやりがいにつながっていくという、プラスのスパイラルが生まれる、その状態が「楽しい」となるのです。
この考えを座右の銘として実践してきたのが、元マラソンランナーの増田明美さんです。皆さんのお父さんやお母さんの世代は、彼女のことをよく知っていると思います。彼女は、天才ランナーと呼ばれ、1984年のロサンゼルスオリンピックに出場しました。今では、オリンピックで女子マラソンは当たり前の競技となっていますが、実は、このロサンゼルス大会が初めての正式種目だったのです。当時強かった、日本のマラソン競技だったため、国民の期待を一身に背負って出場したわけです。彼女が20歳の時です。彼女自身も、これまでの実績や評判から、できるという自信があったのだと思います。また同時に、周囲の期待も非常に高く、良い結果が出るものと誰もが思っていました。しかし、結果は途中棄権というものでした。このどん底を体験した彼女が立ち直ったきっかが、「知好楽」なのです。大きな挫折を経験したあと、この言葉でマラソンを楽しむようになった彼女は、平成4年に引退するまでの間の13年間で、日本最高記録12回、世界最高記録を2回更新するという大偉業を残しています。
例え話が世界で活躍した人であるため、自分より遠い存在だと思う人がいるかもしれません。しかし、このマインドは誰にも当てはまるものだと思います。皆さん、勉強や部活動を楽しめるようになってください。楽しんでやっている人には、すぐにではないにしろ、いずれ結果が伴ってくるものと思っています。皆さんには、高校3年間だけではなく、その後の人生においてもこのことを思い出して取り組んでほしいと思います。それが自分自身への成長にもつながります。 以上