校長日誌

ボランティア同好会の社会奉仕

 ボランティア同好会の生徒が植樹のお手伝いをしました。

 鳩ヶ谷ロータリークラブによる川口市内の植樹に、ボランティア同好会の生徒がインターアクトクラブの活動として参加しました。
 7月10日に鳩ヶ谷小学校と里中学校で、7月12日に鳩ヶ谷中学校と八幡木中学校で、「やまぼうし」の木を植えました。合わせて16人の生徒がお手伝いをしました。
 「やまぼうし」は淡黄色の小さな花をつけます。花言葉は「友情」です。それぞれの学校での友情と、小学校、中学校、高校の間での友情が、「やまぼうし」の成長とともに育まれることを祈りながら活動しました。
 心温まる生徒の活動でした。

1週間の出来事

この1週間に、3つの出来事がありました。
全校集会、体育祭、関東高等学校弓道大会の3つです。

5月31日(水) 全校集会
 1時間目の授業の前に、全校生徒が体育館に集まり、私から4つの話をしました。
  〇 交通事故に遭わないように自分を守る。
  〇 不審者に気を付ける。
  〇 熱中症に関して正しい対応をする。
  〇 自他の生命を大切にする。

6月2日(金) 体育祭
 前日の予行は天候が不安定でしたが、体育祭当日は生徒の願いが叶って滞りなく実施できました。
 個人種目では1年生に光るものがありましたが、団体競技では2年生、3年生が活躍しました。
 目立たない所で部活動の生徒が係として体育祭を支えてくれました。
 全生徒の自覚で体育祭がスムーズに執り行われました。

6月3日(土) 関東高等学校弓道大会
 弓道部が女子団体で「関東高等学校弓道大会」に出場しました。
 山梨県で行われた「関東高等学校弓道大会」では、予選の1回目を2位で折り返しましたが、残念ながら翌日のベスト16に残ることができずこの日での敗退となりました。
 関東大会にまで進むことができたのは、3年間の練習の賜物です。
 弓道部の活躍を讃えます。

PTA・後援会総会

 5月13日に、PTA・後援会総会が開催されました。総会で私から保護者の皆様に、インターネットについてお話ししました。


 保護者の皆様に、インターネットの危険性についてお伝えしたいと思います。スマートフォンやコンピュータを使って、インターネットに接続しない日はないという人が増えています。私もその内の1人です。

 大変便利な世の中になった一方で、インターネットの利用には危険が伴うということを認識しなければなりません。

 いろいろな危険性がある中で、2つを取り上げたいと思いますが、その前に、鳩ヶ谷高校の携帯電話使用規定について改めて、確認をさせていただきます。校内での携帯電話の使用は禁止で、生徒が携帯電話を所持する場合は、朝読書の前までに電源を切り、バッグやロッカーにしまって、帰りのSHRまで、一切、携帯電話を手にしない、というのが本校のルールになっています。

 携帯電話、スマートフォンを持っている生徒が少なからずいる状況で、インターネットに接続する機会もあると思います。その危険性の1つは、個人情報です。氏名や学校名などが特定できると、よからぬことを考える人に悪用される場合があります。自分では個人情報は出していないつもりでも、例えば部活動の話題から氏名や学校名が判明することにつながります。自分の個人情報でだけでなく、他人の個人情報にも気を付けなければなりません。また、写真や動画から個人情報が分かることがあります。御存じのとおり、GPS機能によって写真や動画から位置情報が判明しますので、何げなく撮った自宅や学校の写真をインターネットに掲載することにより住所が知られてしまうという結果になります。

 怖いですね。

 もう1つ、インターネットの危険性は、コミュニケーションの特殊性です。ラインやツイッターのほか、いろいろ便利で楽しいSNSが登場しています。インターネットで情報を伝える場合、十分注意が必要です。具体的な事例をお話しします。

 Aさんに友達のBさんから「明日、9時に行くね。」と連絡が入ったので、AさんはスマートフォンでBさんに「何で来るの。」と返事をしたところ、大きなトラブルになりました。もう、気が付かれた方がいると思います。Aさんは「明日、歩いて来るの、自転車で来るの。何で来るの。」と聞いたつもりでしたが、Bさんは「どうして、あなたなんかが来るのよ、来なくていいのに。何で来るの。」と受け取りました。この後、二人は絶縁状態になってしまいました。

 このようにインターネット上の「言葉」では誤解が生じ易く、激しく言い争っているサイトも見受けられます。インターネットによるコミュニケーションには特殊性があり、予期せぬ危険性をはらんでいることを認識しなければなりません。

 お話ししたインターネットの危険性については、さまざまな角度から今後、学校で指導してまいります。

 御家庭で、お困りになったり、疑問に思ったりすることがございましたら、学校にお知らせください。

 よろしくお願いいたします。

平成29年度入学式

 昨日、平成29年度入学式が行われました。入学式で、私から新入生にメッセージを送りました。


 本校は昭和六十三年に創立され、今年、三十周年を迎えます。普通科、園芸デザイン科、情報処理科のそれぞれが三十年の歴史を重ねてまいりました。三学科の特色を生かし、本年度以降、一年生で学科のミックスホームルーム、すなわちミックスクラスの実施や二年生になり学科別クラス編成の下では普通科で進路希望に応じ特進クラス、総合進学クラスに別れた学級編成、二年生、三年生になっての三学科横断総合選択制の導入といった新たな取組を進めていきます。 

 新入生の皆さんは創立三十周年という節目に入学するとともに、本校の新しい学びを体験できる世代になります。 

 初心忘るべからず。これは、およそ六百年前、能を大成した世阿弥が書き残した言葉です。この言葉を知っている人が多いと思います。新入生の皆さんは今日の喜びを忘れずに、高校三年間を過ごしてください。 

 前途洋々たる皆さんに、高校生活のスタートにあたって、心がけて欲しいことを三つ話します。 

 一つ目は、「学び続ける」ということです。エー・アイ、人工知能がプロの囲碁棋士を負かしてしまう時代になりました。将来、半分の仕事がコンピュータにとって代わるという予測が出ている時に必要とされる資質・能力は「学び続ける力」です。学校の授業以外に、例えば毎日2時間学習しよう、といった目標を持って高校生活に臨んでください。高校時代、さらに社会に出てからも学び続けることで、皆さんに活躍のチャンスが巡ってきます。 

 二つ目は、「規律を守る」ということです。どんな社会にもルールがあります。そのルールを守るからこそ、円滑な活動が生まれます。ルールの内容は違っていても、高校三年間の規律が守れればどんな社会でも通用します。本校は、頭髪をはじめ身だしなみについて厳しく指導いたします。規律を守り社会の一員となってください。 

 三つ目は、「友を得る」ということです。私たちは、バーチャルではない世界、仮想ではない現実の世界に生きています。学校で得られる友は、現実の世界を歩む私たちの支えになります。助けてもらったら、今度は助けてあげる。そんな「友を得る」ことができるよう人間関係を構築していくことを願います。 


《校長日誌》平成28年度修了式 サザエさんから学ぶこと

 本日は平成28年度修了式でした。3年生が卒業し、1・2年生だけの修了式です。来年度に向けての話をしましたので紹介します。

 本日で平成28年度が終わります。春になります。桜が咲きます。節目の季節です。生徒諸君だけでなく、私たち教員も4月に向けて「やるぞ」という気持ちを切り替えるよい時期です。

 

 今日は毎週日曜日の午後6時30分からテレビ放映されるアニメの「サザエさん」をとおして、家族の絆について考えてみたいと思います。

 

 アニメの「サザエさん」は昭和441969)年10月からテレビ放映が始まりました。私が幼稚園の時です。「サザエさん」の登場人物は結構覚えていますよね。磯野家は波平とフネ、カツオ、ワカメ、フグ田家はマスオとサザエ、タラちゃんです。どんなことでも話し合える関係性が築かれ、維持されており、お互いを認め合い、尊重し合い、相手の意見を受け止めています。誰もが共感かつ納得でき、お手本ともいえる家庭環境だと思います。

 

 もうひとつ言えるのは、磯野家全員が「陽」つまりボジティブな人たちだということです。温かみ・温もりを十二分に感じることができます。殻にこもったり、心を閉ざしたり、相手をつっぱねたり、悪口を言い合ったりはしません。これも非常に重要なポイントです。

 

アニメ「サザエさん」では、ケータイやテレビゲームなども登場していません。カツオ君とともにマンガが出てくるくらいで、一日中ケータイ・スマホを肌身離さず持っていたり、ブログ・ツイッター・LINEをしている人など当然いません。サッカーや野球など健康的なものばかりです。

 

現代は、良く言えば、科学技術が進歩し、物が豊かになり、バリエーションも大きく広がりましたが、大多数が二次元・バーチャルに浸かっています。現実世界でのあいさつ・コミュニケーション方法・接し方をまったく分かっていません。「サザエさん」は、人との触れ合い、コミュニケーションについて真剣に考えさせてくれます。「きちんと挨拶をする」「目上の人への接し方」「悪いことをしたら怒られる」「怒られたらきちんと反省する」「何かしてしまったらきちんと謝る」「兄弟や年下の子への接し方」「家族の大切さ」「地域の人との交流、その大切さ」など、何気ない日常生活のワンシーンにも当たり前のことですが、大切な教訓がたくさんちりばめられています。

特に印象的なのは、家族全員で食卓を囲む夕食シーンです。本当にほのぼのしていて、温かくて、見ているだけで心癒されるものがあります。家族全員で顔を合わせ、その日の出来事などを話して、家族で考え・感情・体験・教訓の共有をする。そして、夕食シーンの最後は、ほとんどの場合、家族全員で笑い合うところで終わります。そのように、家族で自然に笑みがこぼれることは非常に重要なポイントです。

 

アニメでありながら、限りなく現実に近い、そして限りなく理想的。ごく普通の一般庶民の設定でありながら、ユニークさ・ストーリーがあり、いつ見ても飽きない、温かい気持ちになれる。そうした点が、「サザエさん」の魅力だと思います。

 

《校長日誌》弓道部、東日本高校弓道大会に出場

本校の弓道部が本日と明日の埼玉県立武道館(上尾市)で開催される東日本高校弓道大会に埼玉県代表として出場します。3月16に本校体育館で弓道部の壮行会を開催しました。主将からの抱負の後、出場選手7名に対して、校長、生徒会長からの激励の言葉があり、最後に校歌を全校で斉唱しました。鳩ヶ谷高校の登場は3月19日(日)午前1155分頃、3月20日(月)は午前1042分頃になります。埼玉県立武道館に特設弓道場が設置されますでの、2階フロアーからの応援が可能です。私も激励に行こうと思っていますが、皆様の応援もよろしくお願いいたします。

「初心の人、二つの矢を持つことなかれ。後の矢を頼みて、始めの矢に等閑(とうかん)の心あり。」徒然草の作者、吉田兼好が弓の師匠に言われた言葉だそうです。弓の初心者は、矢を射るとき二本の矢を持ってはならない。後の矢を頼りにして、最初の矢をいい加減にしてしまう。「二本目は無い」「次は無い」と思って、練習するのが、物事の上達のコツだそうですが、人生にも通じる箴言だと思います。鳩ヶ谷高校弓道部の健闘を祈っています。

《校長日誌》第27回卒業証書授与式

 本日は、鳩ヶ谷高等学校の第27回卒業証書授与式でした。276名の卒業生が立派に旅立ちました。昨日3月10日が平成29年度入学許可候補者の発表があり、出会いと旅立ちの春を感じます。校長になって壇上から卒業生一人一人の顔を見るといろいろな出来事を思い出し、胸がいっぱいになってしまいました。今回は式辞の内容を紹介します。

 暖かさと寒さが交互に行き会いながら、校内の木々にも春の訪れが感じられてまいりました今日の佳き日に、多くの御来賓の皆様方、並びに、多数の保護者の皆様方の御臨席を賜り、「第27回卒業証書授与式」を挙行できますことは、卒業生はもとより、私たち教職員にとりましても、この上ない喜びでございます。

 

 

 ただ今、卒業証書を授与いたしました276名の卒業生の皆さん、卒業おめでとうございます。心からお祝い申し上げます。 

 

 皆さんは、入学以来3年間、しっかりと高校生活を送ってきました。特にこの1年間、鳩ヶ谷高校の最上級生として、日々の授業をはじめ、体育祭、鳩高祭での圧倒的な団結力、園芸デザイン科の農業クラブや学科行事、情報処理科の検定試験や学科行事、進路実現に向けた面接練習など、さまざまな場面で真剣に、時には楽しく取り組んでいた姿が浮かんできます。

 

 

 卒業生の皆さん、本日、鳩ヶ谷高校からそれぞれの夢と希望を持って、新たな道へ歩み出していきます。皆さんが歩み出す今日の社会は、ちょうど6年前の今日、平成23年3月11日午後2時46分に発生した東日本大震災からの険しい復興への道のり、混沌とした国際情勢、不安定な経済状況など、課題が山積しています。このような時だからこそ、一人一人の「こころ」と「本気」が大切です。

 

 

 平成23年3月11日、想像を絶する東日本大震災の被害に私たちは言葉を失い呆然としました。被災地の報道の合間にテレビで流れていた詩を皆さんは覚えていますか。当時、CMが自粛される中で、民放でACジャパンの意見広告が繰り返し放映されていました。このような映像です。

 

 高校の友人2人と電車の中でふざけあう自分は、妊娠している女性を見かけますが見過ごしていると、この女性に席を譲る若い女性を見て、自分の不甲斐なさを強く感じます。友人と別れ、歩道橋で杖をつきながら階段を登るお年寄りをいったんは通り過ぎた自分ですが、戻ってお年寄りを手助けした自分。

 

 その30秒の映像に、埼玉県が生んだ詩人・宮澤章二さんの『行為の意味』から抜粋要約したフレーズが重なります。

 

 

 「こころ」は

 

 だれにも見えないけれど

 

 「こころづかい」は見える

 

 「思い」は

 

 見えないけれど

 

 「思いやり」は

 

 だれにでも見える

 

 その気持ちをカタチに。

 

 

 大震災に遭遇しながらも、節度を失わず、悲しみに耐え、譲り合い、助け合う被災地の皆さんの姿は、私たちに「こころ」や「思い」がこの時代に大切なことを再認識させてくれました。

 

 卒業生の皆さん、皆さんの素晴らしい「こころ」と「思い」を、しっかりと「カタチ」にしてください。

 

 

 卒業生の皆さん、皆さんは鳩ヶ谷高校の3年間でさまざまな場面で活躍をしてくれました。例えば、今年2月に情報処理科3年生のチームエレクトロの4名の諸君は、法政大学で開催されたクエストカップ2017全国大会に出場しました。全国13,000人の中高生が、実在する企業から出された答えのないミッションに探究心旺盛に応えるのがクエストエデュケーションという教育活動です。

 

 

 キミは何かに本気になったことがあるか

 

 負けられない勝負。手に入れたい大好きなもの

 

 絶対にやり遂げたい大切なこと

 

 そんなものを前にして

 

 人は、死にものぐるいになることがある

 

 成功するか、失敗するか、結果は誰にも分からない

 

 だけど、持てる力のすべてを振り絞り

 

 何とか届けと、手を伸ばす

 

 本気になれば、なんだってできる

 

 本気になれば、奇跡だって起こせる

 

 本当に望む未来に向けて歩き始めよう

 

 さあ、人間の本気を、見せようじゃないか!

 

 

 これは、大学生ボランティアが朗読してくれた大会テーマです。熱く語る大学生の言葉に、大人である私も忘れかけていた「本気」という気持ちが大きく揺さぶられました。大人になると、いくつもの困難に出会うことがあると思います。そのような時、皆さん思い出すのです。思い出がたくさん詰まったこの鳩ヶ谷高校を。そして、「本気」の炎を燃やし続けましょう。

 

 

 卒業生の皆さん

 

元気に挨拶してますか。 挨拶は自分を伸ばしてくれます。

 

他人に優しくしてますか。 他人への優しさは自分を見抜く力をくれます。

 

夢を諦めていませんか。 夢は今を楽しみ前進する原動力です。

 

志高く持ち続けてください。

 

 

 最後になりましたが、卒業生の保護者の皆様、お子様のご卒業、心からお祝い申し上げます。皆様には、PTA会員として、本校の教育活動に対し、温かい御理解とお力添えをいただきましたことに厚く御礼申し上げます。

 

 

 卒業生の皆さんの、これからの大きな活躍を心から願いまして、式辞といたします。

《校長日誌》鳩ヶ谷高校写真部校外展始まる

 今日から明日2月26日まで(25日は午前 9時〜午後7時。26日は午後5時まで)JR川口駅前の川口リリア3階展示ギャラリーで、鳩ヶ谷高校写真部が校外展を開催しています。さっそく、見学に行ってきました。9名の写真部員の力作が展示されています。3年生の3名は最後の展示会です。パンフレットでは部長が「この日のため、1年生はきれいにプリントすること、作品で思いを伝える努力をしました。2年生は部活動内の世代交代に向けて、上級生の自覚を持ち、日々の活動を引っ張ってきました。3年生は最後の作品披露の場となります。3年間の集大成として、1枚1枚の写真に心を込めて焼き上げました。」と挨拶しています。鳩ヶ谷高校写真部は今では珍しくなった銀塩写真です。1枚1枚を学校の暗室で現像したものです。写真パネルだけでなく、各自が制作したアルバムも展示しています。是非とも高校生の豊かな感性をご覧いただければ幸いです。

《校長日誌》推薦BOOK 伊東 潤『国を蹴った男』

 歴史は勝者の記録と言われます。確かに戦いに敗れた者の記録は葬り去られてきたのは古今東西同じでしょう。でも、生きていた証を検証したり、発掘したりするのは歴史の醍醐味でもあります。

 今年のNHKの大河ドラマは柴咲コウさん主演の『おんな城主直虎』です。ここで重要な人物である戦国武将 今川義元(15191560) を落語家の春風亭昇太師匠が演じています。今川義元 は桶狭間の戦い(1560)で織田信長の奇襲にあい、討ち死にしています。今川家は嫡子の今川氏真(15381615)が継ぎますが、戦国大名としての今川氏は1568年に滅亡しています。その今川氏真を描いた歴史小説に『国を蹴った男』があります。

 作家 伊東 潤さんは、2013年にこの小説で吉川英治文学新人賞を受賞されています。「死の恐怖は常に隣り合わせだったが、その反面、生きている喜びも大きかった。そんな時代が描きたくて、私は作家になった」と言っています。

主人公は、京都にある蹴鞠(けまり)工房で職人頭をしている五助という男です。師匠の工房を継承できると思っていましたがが、訳あって継ぐことができず、駿河国(現在の静岡県)で働くことになります。五助の雇い主は今川氏真。父親は戦国大名の今川義元ですが、今川氏真は戦国の世になりながら、戦を好まず和歌と蹴鞠を好みます。子供のような素直な心根の今川氏真に自分の命もかけた五助に男気を感じます。父親の今川義元が上洛の途中に1560年に桶狭間で織田信長に討たれます。時代は、今川氏真に和歌と蹴鞠の生活を許さず、盟友であった武田信玄、徳川家康に攻められ、ついに戦国大名としての今川家は滅亡します。戦国大名としてはダメダメな人ですが、何か光るものがあります。和歌や蹴鞠の腕は一級、とにかく趣味に生きた人ですが、結果として厳しい戦国時代を生き延びます。戦国大名としては優柔不断ですが、人として大きいところがあり、不思議な魅力を感じさせてくれます。歴史小説なので創作ではありますが、切なくなったり温かくなったりする、心温まる歴史小説になっています。ご一読ください。

《校長日誌》学校評価懇話会

2月10日、学校評議員会のあと学校評価懇話会も開催されました。学校評価懇話会は、平成17年度から設置されており、 学校の教育活動に対する意見・要望 、目指す学校像、重点目標についての意見交換、評価項目、具体的方策についての意見交換、学校自己評価結果報告に基づく学校関係者による評価の実施などを目的としており、学校評議員の他に、保護者代表、・生徒代表などから構成されています。平成28年度の学校評価懇話会委員は、学校評価懇話会委員を兼務している5名の学校評議員の他に、PTA後援会代表、生徒代表など11名です。当日は8名の委員が出席しました。

学校は、管理職の他、教務部、進路指導部、生徒指導部、各学科、各学年から主任等が出席しました。校長が平成28年度学校自己評価システムシートの取組について説明した後、教頭が生徒・保護者アンケートの集計結果と分析について説明をしました。各学年主任が各学年の取組について説明後、教頭が各分掌の取組概要について説明をしました。

協議では、大きく学力向上、進路指導、生徒指導の3つの観点からの意見交換を行いました。生徒代表からは、

○ 先生方の授業のペースが速すぎたり、わかりにくい授業がある。教え方のうまくない先生は、教え方のうまい先生の授業を参考にしてほしい。先生の教え方で授業での達成感が決まると思う。

○ 「進路ノート」をもっと活用し、普段の授業や総合的な学習の時間などで活用すると、生徒ももう少し進路や勉強のことを意識すると思う。

○ 先生方には「○○ができていない」というアドバイスではなく、生徒がやる気が起きるアドバイスがほしい。

○ 2年生3学期の進路バス見学会はとても良い経験になった。もう少し早い時期に実施してくれると、生徒も進路を考えるきっかけができると思う。2年生の初めから、進路についてきっかけづくりを強力にしてもらいたい。

○ 先生方は、もっと生徒一人一人に向かい合ってもらいたいと思う。1学期だけでなく、もっと二者面談をしてほしい。生徒の中には、先生に相談したくても忙しそうにしているから遠慮している生徒もいる。

○ スカート丈はなかなか直らないので、全校集会などで徹底したらよいと思う。

○ 授業の始めにスカート点検をやるのは良いと思う。スカート点検をする反面、きちんとしている生徒もいるので、時間がもったいない。スカートの短い生徒だけを呼び出して指導してほしい。

○ 整容指導では、注意しても変わらないのであれば、生徒と保護者にしっかりと説明した方がよい。ただ怒るだけでなく、説明して理解と納得させる必要があると思う。

などの発言がありました。私たち教員がしっかりと受け止めて対応しないといけないと思いました。

 また、学校評議員や保護者からは、

○ 保護者に学校の通知文が届かないという声を聞く。学校ホームページやメールの活用など工夫があるとよい。

○ スカート丈は、自分の娘も高校生の時に注意してもなかなか直らなかったが、娘が「自分が母親になって高校生 の時に注意されていた意味がわかった」と言っていた。大変だと思うが、粘り強く指導してもらいたい。

○ 生徒の帰宅時間が遅いというアンケート結果がある。6月にも指摘したが、生徒の安心・安全の観点から、教員の多忙化解消の観点からも、部活動を含めた完全下校時間を設定する必要がある。

○ 今回のような生徒の声を聞く場を設定するとよい。生徒の声をしっかりと受け止めて改善に取り組んでほしい。

 学校評価懇話会でも、生徒・保護者・有識者から、建設的な意見を多数いただきました。特に、生徒からの「教え方のうまくない先生は、教え方のうまい先生の授業を参考にしてほしい。」という指摘は、我々教員が真摯に受け止めなければならない点です。「授業が勝負」の気概で授業に臨みたいと思います。