校長日誌

《校長日誌》「子供はなぜ学校で学ばなけらばならないのか」


 鳩ヶ谷高校でも9月1日から第2学期が始まりました。始業式では、次のような話をしましたので、紹介します。

 42日間の長い夏休みが終わりました。7月20日に、学力と体力のバランスをとって充実した夏休みを過ごしましょうと話しましたが、どうでしたか。
 人間は、自分自身を意識して変えることができる意志と、無意識のうちに縛られてしまう性格があります。よく、星座や血液型など、世の中には数多くの性格診断がありますよね。ある心理学者が「グー」の握り方で性格がわかるのだとか!そもそも、握り拳が3パターンに分かれる時点で少し驚きです。ポイントは親指の位置。上を向いているか、他の指と重なるように横を向いているか、そして他の指に覆われているかの3パターンです。

1 上向き親指型

 このタイプの人は、たとえ自分が不安を感じていても、外にそれを感じさせないタイプ。目標を決めたら、その目標を達成するために行動するタイプです。天性のリーダー気質で、他人を導き、その人の利益が自分の喜びになります。仕事では目立つ人になり、保護者的な立場になりやすい人です。

2 横向き親指型

 このタイプは、褒められて伸びるタイプです。自分の信念を曲げないタイプ、自己中心的に思われます。とても正直です。発信力があり周りの事をあまり気にしないので、自分は幸せと感じている事が多い。トラブル等を乗り越えるとどんどん成長していくタイプ。

3 覆われ親指型

 感情が豊かなタイプ。内向的な性格で、たとえ感情的になったとしても、すべての思いを吐き出すことはないでしょう。人間関係は狭く深くというタイプで、たくさんの友達を作ることに魅力は感じない。少数の人と非常に深い関係を築きます。とても優しく、親切で思慮深い性格です。

 あなたは、どのタイプですか。ちなみに私は3の覆われ親指型です。
 さて、42日間の間に、世の中、いろいろなことがありました。夏の甲子園大会、リオデジャネイロ・オリンピックなど楽しい出来事もありましたが、私は、2つの大きな事件に衝撃を受けました。一つは7月26日に発生した神奈川県相模原市の障害者施設殺傷事件です。障害者施設の26歳の元職員が無抵抗の障害者19人を殺害し、26人に重軽傷を負わせた事件。もう一つは、8月23日に埼玉県東松山市の河川敷で16歳の少年が遺体で発見された事件。中学3年生3名を含む5名が殺人容疑で逮捕されました。両方の事件に共通しているのは、加害者があまりにも人の命を軽々しく考えていることです。

 今日は、2学期の始まりにあたり、ノーベル文学賞作家の大江健三郎さんの「なぜ子供は学校にいかねばならないのか」を読みます。

 私の家庭の最初の子供は、光という男の子ですが、生まれて来るとき、頭部に異常がありました。頭が大小、ふたつあるように見えるほどの、大きいコブが後頭部についていました。それを切りとって、できるだけ脳の本体に影響がないように、お医者さんが傷口をふさいでくださったのです。

 光はすくすく育ちましたが、4、5才になっても言葉を話すことはできませんでした。音の高さや、その音色にとても敏感で、まず人間の言葉よりも野鳥の歌をたくさんおぼえたのです。そして、ある鳥の歌を聞くと、レコードで知った鳥の名をいうことができるようにもなりました。それが、光の言葉のはじまりでした。

 光が7才になった時、健常な子供よりも1年おくれて、「特殊学級」に入ることになりました。そこには、それぞれに障害を持った子供たちが集まっています。いつも大きい声でさけんでいる子供がいます。じっとしていることができず、動きまわって、机にぶつかったり、椅子をたおしてしまったりする子もいます。窓からのぞいてみると、光はいつも耳を両手でふさいで、体を固くしているのでした。

 光はどうして学校に行かなければならないのだろう?野鳥の歌だけはよくわかって、その鳥の名を両親に教えるのが好きなのだから、3人で村に帰って、森のなかの高いところの草原にたてた家で暮らすことにしてはどうだろうか?私は植物図鑑で樹木の名前と性質を確かめ、光は鳥の話を聞いては、その名をいう。母親はそのふたりをスケッチしたり、料理を作ったりしている。それでどうしていけないのだろう?

 しかし、大人の私には難しいその問題を解いたのは、光自身だったのです。光は「特殊学級」に入ってしばらくたつと、自分と同じように、大きい音、騒音がきらいな友達を見つけました。そしてふたりは、いつも教室のすみで手をにぎりあってじっと耐えている、ということになりました。

 されに、光は、自分より運動能力が弱い友達のために、トイレに行く手助けをするようになりました。自分が友達のために役にたつ、ということは、家にいるかぎりなにもかも母親にたよっている光にとって、新鮮な喜びなのでした。そのうちふたりは、他の子供たちからはなれたところに椅子を並べて、FMの音楽放送を聞くようになりました。

 そして1年もたつと、光は、鳥の歌よりも、人間の作った音楽が、自分にはさらによくわかる言葉だ、と気がついていったのです。放送された曲目から、友達が気にいったものの名前を紙に書いて持ち帰り、家でのそのCDを探してゆく、ということさえするようになりました。ほとんどいつもだまっているふたりが、おたがいの間ではバッハとかモールアルトとかいう言葉を使っていることに、先生方が気がつかれることにもなりました。

 「特殊学級」、養護学校と、その友達といっしょに光は進んでいきました。日本では高校3年生をおえると、もう知的障害児のための学校はおしましです。卒業してゆく光たちに、先生方が、明日からもう学校はありません、と説明されるのを、私も親として聞く日が来ました。

 その卒業式のパーティーで、明日からはもう学校はない、と幾度も説明を受けた光が、「不思議だなあ。」といいました。するとその友達も、「不思議だねえ。」と心を込めていい返したのでした。ふたりともおどろいたような、それでいて静かな微笑をうかべて。

 母親から音楽を学んだのがはじまりで、もう作曲するようになっていた光のために、私がこの会話をもとに詩を書いて、光は曲をつけました。その曲が発展した『卒業・ヴァリエーションつき』は、いろんな演奏会で多くの人に聴かれています。

 いま、光にとって、音楽が、自分の心のなかにある深く豊かなものを確かめ、他の人につたえ、そして自分が社会につながってゆくための、いちばん役にたつ言葉です。それは家庭の生活で芽生えたものでしたが、学校に行って確実なものとなりました。国語だけじゃなく、理科も算数も、体操も音楽も、自分をしっかり理解し、他の人たちとつながってゆくための言葉です。外国語も同じです。

 そのことを習うために、いつの世の中でも、子供は学校へ行くのだ、と私は思います。(大江健三郎 作「『自分の木』の下で」による)

※ 表現は当時の名称で、現在は「特殊学級」は「特別支援学級」、養護学校は「特別支援学校」となっています。

 実はこの文章、小学6年生の道徳の副読本の教材です。ストレートに気持ちが伝わる文章ですね。難しいことを難しく説明することは簡単ですが、当たり前のことを易しく説明することが一番難しいことです。

 皆さんがこの世の中に生まれてきたことは、一人一人意味のあることです。他の人たちとつながっていく言葉を、国語でも数学でも英語でも体育でも、その他の科目でもこの2学期にしっかりと学びましょう。

 

 

 

 

《校長日誌》痛ましい事件

 痛ましい事件が、今度は埼玉県で発生しました。今月8月23日の朝、埼玉県東松山市の都幾川河川敷で16歳の少年の遺体が発見されました。5人の少年が殺人容疑で逮捕され、そのうち3人が中学3年生とのことです。殺害された少年も県立高校に進学しましたが昨年11月に中途退学したそうです。在学していれば高校2年生。とても心が痛みます。

 新聞報道によると、文部科学省の生徒指導室長が来県し、県教育委員会と東松山市教育委員会を相次ぎ訪れ、生徒指導の状況などの説明を受けました。文科省生徒指導室長は、「(事件を)重く受け止めている。被害者は高校を退学したと聞いており、学校教育で何ができたのか考えていき考えていきたい」と述べました。県教育委員会の生徒指導課長は「逮捕者に中学生3人が含まれていたことにショックを受けている」と述べており、容疑者と地元の不良少年グループとの関係が取り沙汰されていることに関連して、「このままグループにいたら何をされるか分からないとつらい思いをしている子どもがいるかもしれない。身近な信頼できる大人に相談してほしい」と訴えています。

東松山市や川越市では臨時校長会を開き、きめ細かな対応と不安に感じている子どもたちに対し、心のケアに取り組むことを強調したそうです。

 逮捕された少年の同級生や近所の方々の新聞やテレビのコメントでは「学校ではサッカーを頑張っていた。普通の子という印象だった」「先生と言い合うようなことはあったが、弱い者をいじめたり、けんかをしたりはしていなかった」「中学までは派手な様子はなかったが、卒業してから雰囲気が変わった。今年6月頃からはバイクに乗っているのを見かけるようになった」など、どこかでターニングポイントがあったはずです。周囲の大人が見逃しをしない気働きが大切だと思います。

 被害者も「明るく友達が多く、クラスの人気者だった。恨まれるような子ではない」という同級生のコメントともに、コンビニの店員は「携帯電話のテレビ機能で指示を受け、一生懸命答えながら食料品を買い込んでいてかわいそうだと思った。腕にはたばこでつけられたようなやけどの痕が見えた」と証言しています。別のコンビニの店長は深夜に来店した被害者に「酒は売れないと断るとおとなしく帰っていったが、その直後に事件に巻き込まれるなんて」と沈鬱な表情で取材に応じたそうです。

 8月25日、26日と全国高等学校PTA連合会大会千葉大会に参加してきました。大会テーマは「『再発見!愛』~今こそ信じよう愛の絆~」でした。愛の絆の重さを改めて感じました。詳細は親学で紹介します。

《校長日誌》やってみる、から始めましょう!

今日は71回目の終戦記念日です。「戦後」といいますが、明治維新から71年目は1938年ですので、すでに日中戦争が始まって戦時色強まってきた時です。それを考えると、71年間の平和は尊いものだと実感します。

夏の甲子園では、埼玉県代表の花咲徳栄高校が勝ち進んでいますが、鳩ヶ谷高校は、部活動も今日、明日は休みのところが多いです、夏休みに入ってから3年生は、自分の進路実現に向けて、進学希望者、就職希望者ともに準備に余念がありません。

公益社団法人ACジャパンでは、公共広告に関する広報などに取り組んでいます。テレビやラジオで「AC」の名前は聞いたことがあると思います。ACは地域ごとのキャンペーンも行っていて、北海道地域キャンペーンで、電通北海道が「北海道を元気に」をテーマに平成25年度に制作した「宇宙を撮りたい、風船で」というちょっと変わったCMがあります。

(画面) 若い男性:「結構、いいんじゃない・・・」

大空を舞い上がる風船

「宇宙を撮りたい、風船で。」のクレジット

 若い男性:「おお、凄いと思って。やってみたいと思ったんですね。」

(画面) 上から地上の男性を映し出す

「1号機 100m」のクレジット

     風船を荷台に付けて自転車で団地を通り過ぎる若い男性

     若い男性:「風船だったらできそうだと思うじゃないですか。自分でもできるかなって・・・」

(画面)「5号機 10,800m」のクレジット

若い男性:「いろんな人からちょっと不思議な人だなと思われても、自分で挑戦してみたいという気持ちが強かったです。」

(画面)「1号機、2号機・・・16号機」

(画面)地上から大空に舞い上がる風船

    30,800mの宇宙からみた北海道

(ナレーション)「北海道の若者が教えてくれた」

(画面)「やってみる」からはじめよう。

 制作会社は、「この北海道には、何度失敗しても純粋に夢を追いかけている若者がいます。「出来るか、出来ないか」ではなく、「やるか、やらないか」。今、北海道を元気にするには、このモチベーションが必要なのかもしれません。」と言っています。

 若い男性は、岩谷圭介さん(30)です。小型の風船カメラを使った上空30kmからの個人による宇宙撮影「ふうせん宇宙撮影」を行うカメラマンです。北海道大学在学中に海外で風船にカメラを付けて飛ばしたというニュースを見て「自分もやってみよう」と活動を開始したのがきっかけだそうです。100円ショップやホームセンターにある材料で機体を制作し、失敗を繰り返しながらも11号機で初めて宇宙の映像を撮影することに成功し、現在では撮影・回収に成功しているそうです。ふうせん宇宙撮影の活動に共感した全国の教育機関や企業から講演依頼を受け、全国で講演活動を行っており、「やってみる、から始めよう!」が講演のテーマで、学校やイベント・大学・研究機関などで講演を行っているそうです。

 私も、このブログをはじめるにあたり、2カ月悩みました。ドイツの詩人ゲーテの「人生は全てふたつのことから成り立っている。したいけど、できない。できるけど、したくない。」に動かされて、平成26年5月27日から不定期に更新しています。

 3年生だけでなく、1・2年生の諸君、夏休みもあと2週間、「やってみる」から始めましょう!


 

《校長日誌》第57回埼玉県吹奏楽コンクール

今日から第57回埼玉県吹奏楽コンクール(県吹奏楽連盟、朝日新聞社主催)の県大会が始まりました。鳩ヶ谷高校の吹奏楽部も出場するので、所沢文化センターに激励に行きました。昨日の朝日新聞埼玉版には、昨年度に転出した鳩ヶ谷高校吹奏楽部前顧問の活躍が取り上げられていました。

県吹奏楽コンクールでは、A~Dの4部門にわかれています。A部門は大編成(55人以内)で、西関東大会を経て全国大会を目指します。B部門は中編成(30人以内)で西関東大会を経て東日本大会を目指します。C部門は20人以内の小編成、D部門は人数制限なしでともに地区大会のみです。AとBが金~銅賞で評価されるのに対し、CとDは優秀賞と優良賞となります。鳩ヶ谷高校吹奏楽部はB部門で平成2627年度2年連続銅賞を受賞しています。
 鳩ヶ谷高校吹奏楽部は、本日、樽屋雅徳作曲「ノアの方舟」を30名で全力で演奏しました。人数制限の関係で演奏できなかった1年生3名の思いも込めていました、
今年度も顧問、部員が精一杯がんばりました。保護者、卒業生、同級生も会場に応援にかけつけてくださいました。今後とも応援をよろしくお願いいたします。


《校長日誌》被災地ボランティアの絆

みやぎ観光復興支援センター・みやぎ教育旅行等コーディネート支援センターの 浅利 保 副センター長が7月29日、鳩ヶ谷高校に来校されました。東京での会議前に、わざわざ立ち寄られました。先日の鳩ヶ谷高校被災地ボランディアでも、現地の宮城県女川町で大変お世話になった方です。地域の活性化に向けて、各地に未来に向けて種をまくお仕事をされています。被災地ボランティア引率経験のある6名の教員と校長室で懇談を行い、体育館では参加した生徒の部活動の様子もご覧いただきました。

鳩ヶ谷高校は、女川町に3年前からのボランティア活動でお世話になっています。ゆずの植樹や除草、防獣ネットの設置など、女川町の未来につながるお手伝いをしてきました。「鳩ヶ谷高校を卒業した諸君が、5年後、10年後、20年後に再び女川町を訪れてもらいたい」とお話しされていました。女川町の成長したゆずの木や森の様子を見て、自分自身の成長も実感してもらえるとありがたいと思います。

《校長日誌》1秒後かもしれない

 たった今、鳩ヶ谷高校被災地ボランティアが宮城県女川町に向かってバスで学校を出発しました。生徒33名、引率教員4名のボランティア団で、今年で4回目です。

 昨年、大手広告会社の北海道博報堂が制作した「1秒後かも知れない」というCMがあります。

「災害を考える」をテーマに北海道地域限定で放送されたCMです。平日の昼間に発生した「東日本大震災」や寝静まった真夜中に発生した「広島市土砂災害」など、自然災害は様々な時間に発生しています。実際に災害が発生した時間と、日常の中で対処しづらいシーンをモチーフに構成することで、災害時どこで何をしているかを知ることができないからこそ、日頃からの防災意識を持つことの大切さを訴えたかったと制作者は言っています。

(場面)画面中央のデジタルの時刻が11:51

高校生が学校で授業を受けている。

父親がクライアントに説明している。

母親が自宅のキッチンで昼食を作っている。

    画面中央のデジタルの時刻が11:52にかわる・・・

    「2014年9月27日 御嶽山噴火」のテロップ

(場面)画面中央のデジタルの時刻が14:45

    高校生が部活動でバレーボールをしている。

    母親が買い物帰りで家に歩いて手向かっている。

    父親がエレベーターに乗っている。

    画面中央のデジタルの時刻が14:46にかわる・・・

    「2011年3月11日 東日本大震災」

(場面)画面中央のデジタルの時刻が22:16

    母親が自宅のキッチンで洗い物をしている。

    父親が懇親会を終えて帰宅しようとしている。

    高校生が自宅のお風呂でリラックスしている。

    画面中央のデジタルの時刻が22:17に変わる・・・

    「1993年7月12日 北海道南西沖地震」

(場面)画面中央のデジタルの時刻が02:59

    親子が自宅のベッドで寝ている。

    画面中央のデジタルの時刻が03:00に変わる・・・

   「2014年8月20日 広島市土砂災害」

【ナレーション】「直前まではいつもと同じ普通の日でした。」

(クレジット) それは、一秒後かもしれない

(場面)リビングでくつろぐ親子

【ナレーション】「その時のために、今できること」

(クレジット) 日ごろ忘れていませんか、大切なこと。

 今回の被災地ボランティアに参加した生徒は、東日本大震災が発生した時は小学校4年生、5年生でした。平成23年3月11日の東日本大震災から5年4か月が過ぎました。自然災害は楽しい日常を一瞬にして奪ってしまいます。その時のために、今何ができるのかを考えることはとても大切です。突然の自然災害に遭遇しながらも、節度を失わず、悲しみに耐え、譲り合い、助け合う被災地の皆さんの姿を思い出してみましょう。

 鳩ヶ谷高校の33人の仲間たちが、宮城県女川町で、一人一人「大切なこと」を得てきてもらいたいと思います。

《校長日誌》1学期終業式

 今日は平成28年度第1学期終業式でした。終業式では、校長講話、生徒指導主任講話がありました。校長講話では、イソップ物語の『北風と太陽』をもとにバランスの大切さを話しました。生徒指導主任からは①交通ルールを守って交通事故防止すること ②SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス:Facebook、LINE、Twitterなど)によってトラブルを起こさないことの2点の注意がありました。特にSNSでは、コミュニケーションという英語は「伝達」という一方方向の意思伝達であり、しっかりと対話をすることの大切さを訴えてくれました。
 表彰では、①成績優良者、②園芸デザイン科農業鑑定競技会・意見発表競技会の入賞者、③写真部の第35回埼玉県高等学校写真連盟写真展入賞者、④硬式テニス部の川口・蕨・戸田地区三市強化テニス大会準優勝組、⑤新体力テスト最優良者、⑥書道部の第55回埼玉県硬筆展展覧会入賞者 の表彰を行いました。
 最後に、第40回全国高等学校総合文化祭広島大会へ埼玉県代表として参加する写真部の矢作さんの壮行会を行い、高らかに校歌を斉唱しました。
 今日の校長講話の内容は、★校長からの親学★で紹介します。
 

《校長日誌》PTA進路バス見学会

鳩ヶ谷高校では今日はPTA主催の進路バス見学会でした。東京都文京区にある文京学院大学本郷キャンパスと東京都荒川区にある道灌山学園保育福祉専門学校を訪問しました。実は、私は進路バス見学会に参加するのは生まれて初めてで大変楽しみにしていました。

文京学院大学では、学校概要の説明の後、学生さんによるキャンパス案内でした。経営学部4年生の男子学生は「自分は高校時代、人前で話すのがとても苦手だったので、大学入学後は意識して人前で話をするようにしています。経営学を学んで本当に楽しいです」と笑顔で話していたのが印象的でした。立派なキャンパスガイドに、大学生としての自信を感じました。途中で鳩ヶ谷高校OGの経営学部3年生の女子学生にも出会い、参加していた教員もビックリしていました。

道灌山学園保育福祉専門学校では、幼稚園教諭、保育士の資格取得のための方法論を教えてもらいました。大学だと幼稚園教諭1種と保育士の取得が可能、短期大学だと幼稚園教諭2種と保育士の取得が可能、専門学校だと幼稚園教諭2種と保育士の取得が可能とのことです。学費は、大学だと約500万円、短期大学だと約250万円、専門学校だと約200万円と異なります。エレベーターで働きながら学べるⅡ部(夜間部)に在籍している保育助手の学生に出会いました。将来の夢実現に向けて、真剣に向き合っている学生の眼差しはまぶしかったです。また、ここでも鳩ヶ谷高校OGの2年生に出会い、若者の伸びしろを実感しました。

 帰りのバスの中では進路指導主事と進学教育研究社の担当者による進路ガイダンスがありました。そのなかで、「高校生の進路実現には山登り型と川下り型がある。山登り型は自分で登れるが、川下り型は目移りをしがちでなかなか決まらない。子供と進路のことを話をするには、事前に日時を予約するとよい。子供も子供の都合があり、日時を予約すると覚悟を決める。学校と保護者が一体になって川下りから山登りに向かわせる仕掛けがポイントです」とのアドバイスが印象に残っています。とても有意義な1日でした。

《校長日誌》埼玉中小企業家同友会

ヶ谷高校は、普通科・園芸デザイン科・情報処理科の3学科併置の総合制高校です。高校の場合、普通科と専門学科は、専門学科では普通科目の他に専門科目を多く学習するため、普通科目の学習時間が普通科に比べると少なくなります。また、専門学科では「総合的な学習の時間」を「課題研究」で対応している学校が多い状況です。鳩ヶ谷高校では、3学科併置の特色をいかすために「総合的な学習の時間」を学年統一の内容で実施しています。

 今日は、「総合的な学習の時間」がある日でした。3年生は埼玉中小企業家同友会の御協力により10名の方に御来校いただき出張授業をしていただきました。

中小企業家同友会は、「中小企業の経営をよくしたい」という目的を掲げ、1957年4月に東京に「日本中小企業家同友会」が設立され、その後大阪、愛知などにも 同友会の輪は広がり、1974年4月には「埼玉中小企業家同友会」が設立されました。現在では全国47都道府県にあり、約45,000社の中小企業経営者が加盟している中小企業経営者の団体です。埼玉県では約1,000社の会員が活躍されています。中小企業経営者が自主的に参加し、皆さんで運営して、経営体験を本音で語り・学び合い、経営者として・人間として成長する、経営者の学びの場・成長の場が埼玉中小企業家同友会です。

鳩ヶ谷高校では、企業経営に携わられている方から、企業や社会の現状等を生徒に直接お伝えいただくことにより、3年生が社会人としての心構えを持つように企画したもので、クラスごとに授業をしていただきました。御来校いただいた講師の方々は、企業経営の第一線でご活躍されている次の皆様方でした。ありがとうございました。

()アートエンディング代表取締役 西本 淳弥 様

()メガネマーケット代表取締役 久賀 きよ江 様

()KSPさいたま支社長 石井 利典 様

三協ダイカスト() 代表取締役 松浦 眞吾 様

泰清倉庫() 代表取締役社長 小山 展弘 様

トマル電気工業() 代表取締役 都丸 亮一 様

 ()ホウユウ 代表取締役 太田 久年 様

《校長日誌》自転車だって加害者に・・・交通安全教室

6月10日は武南警察署と川口市交通安全課の御協力をいただいて、交通安全教室を開催しました。川口市交通安全課の担当者からの解説、DVDの視聴、武南警察署員の方からの講評をいただきました。現代日本は交通社社会ですが、自転車と歩行者の交通事故では自転車運転者に賠償責任も発生します。

○ 日没後にスピードを出しながら歩道を自転車で走行。見通しのよい歩道上であったが、右方向に気を取られ前方不注意でいたため、歩行者の発見が遅れて衝突。歩行者は脳挫傷の傷害を負い、高次脳機能障害が残った。

→損害賠償 約6000万円(平成23年7月:大阪地裁判決)

○ 日没後、男子中学生(15)が自転車通行可の歩道の中央辺りを無灯火で通行中、前方の交差点の信号が青だったことから、信号が変わらないうちに横断しようと加速して進行した直後、対面通行してくる歩行者に気づいたが、ブレーキをかける間もなく正面衝突して転倒させ、歩行者は死亡した。

→損害賠償 約3000万円(平成19年7月:大阪地裁判決)

○ 高校の男子野球部員5,6人が部活動後、自転車に乗り縦に2列になってかなりのスピードで歩道を走行していたところ、左列の先頭を走っていた自転車が、歩道の真ん中に立ち止まって携帯電話を使用していた歩行者を避けきれず追突し負傷させた。

→損害賠償 約55万円(平成15年9月:千葉地裁判決)

 ある講演で、損害保険会社が使用する「日本における自然災害・事故等の30年間の発生確率」の話を聞いたことがあります。

交通事故で負傷  24.0

交通事故で死亡   0.20

ガンで死亡       6.8

心疾患で死亡     3.4

台風で罹災       0.48

火災で罹災       1.9

空き巣被害       3.4

交通事故の確率が突出していることがよくわかります。DVDの「交通ルールは、捕まらないために、罰せられないためにあるのではありません。社会的なルールなのです」というナレーションが印象的でした。