チョークがなくなる

 明治の昔から、学校教育と言えば黒板とチョークが必需品でした。「羽衣チョーク」という知る人ぞ知るチョークのトップブランドがあります。その品質は世界水準です。しかし、羽衣文具株式会社(本社:愛知県春日井市)が平成27年3月に廃業することが発表されました。少子化と教育環境の変化による需要の減少、後継者不在、社長の体調不良が原因だそうです。

 20年くらい前までは、各駅に伝言板がありました。駅での待ち合わせで連絡したいことを書くために黒板が設置されていました。羽衣チョークは、雨や水に濡れても字が消えない「レインチョーク」など独自の技術を持っていました。また、業界初の「蛍光チョーク」を開発するなど、パイオニア的存在でした。前回、英国オックスフォード大学でAI(人工知能)などの研究を行うマイケル・オズボーン准教授が、同大学のカール・ベネディクト・フライ研究員とともに著した『雇用の未来-コンピュータ化によって仕事は失われるか-』という論文を紹介しましたが、コンピュータ化だけでなく、少子化などによって影響を受ける企業もあります。何事もアンテナを高くして情報をキャッチし、分析する必要があります。