校長日誌

かたづけの秘訣

 立秋(今年は8月7日)が過ぎ、台風通過とともに、暑さの中にも秋の気配が感じられるようになりました。鳩ヶ谷高校では、蝉しぐれの中、グラウンド、体育館、校舎内で部活動が行われています。進路指導室は、先週に比べると3年生の数も少なくなっています。

 私が大学生の頃、新書と言えば、岩波新書、中公新書、講談社新書くらいでした。現在では、多くの出版社から新書が刊行されていますが、内容的には随分と読みやすく(易しく?)なった気がします。先日、岩波ジュニア新書の杉田明子・佐藤剛史著『中高生のための「かたづけ」の本』(岩波書店;2014)を読みました。岩波ジュニア新書は、中高生を対象に昭和54(1979)年に刊行されていますが、大人でもとても参考になる本がたくさんあります。

 『中高生のための「かたづけ」の本』では、冒頭で「かたづけくらいできて当然という先入観が私達のまわりにあるのです」と著者はぶつけてきます。私を含めて、皆さんもそのように思っているとは思いますが、現実はなかなかうまくはいきません。次に、「はたして、かたづけはできて当然でしょうか」と問題提起をしてきます。「自転車の補助輪を外す時、あなたはどうやって外しましたか。二重跳びや逆上がりができるようになりたいと思った時、あなたはどうしましたか。まずは、先生やお父さん、お母さん、友達にやり方を教わり、練習をしたはずです。すぐにできるようになった人もいたでしょう。時間のかかる人もいたでしょう、かたづけは、練習すれば誰でもできるようになるのです」と解説します。でも、実際は、かたづけ方などは、誰も教えてはくれません。自分を含め、誰もが自己流だと思います。

 「整っている状態」を知るのに一番の場所はスーパーマーケットだそうです。チョコレートが欲しいと思えば、簡単にチョコレート売り場にたどりつくことができます。それは、ルールに則って販売されているからだそうです。一方、ディスカウントショップは多種多様な商品が、スーパーマーケットとは違う分類方法で並べて売られています。ここでは、「こんなモノもある、あんなモノもある」と宝物を探すようにショッピングを楽しめますが、探し求めているものになかなかたどり着きません。つまり、自分の部屋がスーパーマーケットのようであれば、モノを探すストレスがなくなり、気持ちよく生活ができるそうです。かたづけするためには、①時間 ②体力 ③想像力 ④覚悟 が必要だそうです。

 今、私は校長室を大掃除中です。鳩ヶ谷高校が開校して27年、開校以来の貴重な資料が校長室にはたくさんありますが、どの場所に何があるのかよくわかりません。この夏季休業中に資料を書棚から全部出して、分類し取捨選択して整理をする作業をしています。5周年記念誌、10周年記念誌、20周年記念誌、生徒会誌、修学旅行文集、卒業アルバム・・・。お宝がたくさん出てきます。実に面白いです。でも、かたづけには一番の大敵がお宝で、つい見入ってしまうのが駄目だそうです。今月中に整理整頓を終わりにします。

 今、あなたの部屋はかたづいていますか。