《校長日誌》第27回卒業証書授与式

 本日は、鳩ヶ谷高等学校の第27回卒業証書授与式でした。276名の卒業生が立派に旅立ちました。昨日3月10日が平成29年度入学許可候補者の発表があり、出会いと旅立ちの春を感じます。校長になって壇上から卒業生一人一人の顔を見るといろいろな出来事を思い出し、胸がいっぱいになってしまいました。今回は式辞の内容を紹介します。

 暖かさと寒さが交互に行き会いながら、校内の木々にも春の訪れが感じられてまいりました今日の佳き日に、多くの御来賓の皆様方、並びに、多数の保護者の皆様方の御臨席を賜り、「第27回卒業証書授与式」を挙行できますことは、卒業生はもとより、私たち教職員にとりましても、この上ない喜びでございます。

 

 

 ただ今、卒業証書を授与いたしました276名の卒業生の皆さん、卒業おめでとうございます。心からお祝い申し上げます。 

 

 皆さんは、入学以来3年間、しっかりと高校生活を送ってきました。特にこの1年間、鳩ヶ谷高校の最上級生として、日々の授業をはじめ、体育祭、鳩高祭での圧倒的な団結力、園芸デザイン科の農業クラブや学科行事、情報処理科の検定試験や学科行事、進路実現に向けた面接練習など、さまざまな場面で真剣に、時には楽しく取り組んでいた姿が浮かんできます。

 

 

 卒業生の皆さん、本日、鳩ヶ谷高校からそれぞれの夢と希望を持って、新たな道へ歩み出していきます。皆さんが歩み出す今日の社会は、ちょうど6年前の今日、平成23年3月11日午後2時46分に発生した東日本大震災からの険しい復興への道のり、混沌とした国際情勢、不安定な経済状況など、課題が山積しています。このような時だからこそ、一人一人の「こころ」と「本気」が大切です。

 

 

 平成23年3月11日、想像を絶する東日本大震災の被害に私たちは言葉を失い呆然としました。被災地の報道の合間にテレビで流れていた詩を皆さんは覚えていますか。当時、CMが自粛される中で、民放でACジャパンの意見広告が繰り返し放映されていました。このような映像です。

 

 高校の友人2人と電車の中でふざけあう自分は、妊娠している女性を見かけますが見過ごしていると、この女性に席を譲る若い女性を見て、自分の不甲斐なさを強く感じます。友人と別れ、歩道橋で杖をつきながら階段を登るお年寄りをいったんは通り過ぎた自分ですが、戻ってお年寄りを手助けした自分。

 

 その30秒の映像に、埼玉県が生んだ詩人・宮澤章二さんの『行為の意味』から抜粋要約したフレーズが重なります。

 

 

 「こころ」は

 

 だれにも見えないけれど

 

 「こころづかい」は見える

 

 「思い」は

 

 見えないけれど

 

 「思いやり」は

 

 だれにでも見える

 

 その気持ちをカタチに。

 

 

 大震災に遭遇しながらも、節度を失わず、悲しみに耐え、譲り合い、助け合う被災地の皆さんの姿は、私たちに「こころ」や「思い」がこの時代に大切なことを再認識させてくれました。

 

 卒業生の皆さん、皆さんの素晴らしい「こころ」と「思い」を、しっかりと「カタチ」にしてください。

 

 

 卒業生の皆さん、皆さんは鳩ヶ谷高校の3年間でさまざまな場面で活躍をしてくれました。例えば、今年2月に情報処理科3年生のチームエレクトロの4名の諸君は、法政大学で開催されたクエストカップ2017全国大会に出場しました。全国13,000人の中高生が、実在する企業から出された答えのないミッションに探究心旺盛に応えるのがクエストエデュケーションという教育活動です。

 

 

 キミは何かに本気になったことがあるか

 

 負けられない勝負。手に入れたい大好きなもの

 

 絶対にやり遂げたい大切なこと

 

 そんなものを前にして

 

 人は、死にものぐるいになることがある

 

 成功するか、失敗するか、結果は誰にも分からない

 

 だけど、持てる力のすべてを振り絞り

 

 何とか届けと、手を伸ばす

 

 本気になれば、なんだってできる

 

 本気になれば、奇跡だって起こせる

 

 本当に望む未来に向けて歩き始めよう

 

 さあ、人間の本気を、見せようじゃないか!

 

 

 これは、大学生ボランティアが朗読してくれた大会テーマです。熱く語る大学生の言葉に、大人である私も忘れかけていた「本気」という気持ちが大きく揺さぶられました。大人になると、いくつもの困難に出会うことがあると思います。そのような時、皆さん思い出すのです。思い出がたくさん詰まったこの鳩ヶ谷高校を。そして、「本気」の炎を燃やし続けましょう。

 

 

 卒業生の皆さん

 

元気に挨拶してますか。 挨拶は自分を伸ばしてくれます。

 

他人に優しくしてますか。 他人への優しさは自分を見抜く力をくれます。

 

夢を諦めていませんか。 夢は今を楽しみ前進する原動力です。

 

志高く持ち続けてください。

 

 

 最後になりましたが、卒業生の保護者の皆様、お子様のご卒業、心からお祝い申し上げます。皆様には、PTA会員として、本校の教育活動に対し、温かい御理解とお力添えをいただきましたことに厚く御礼申し上げます。

 

 

 卒業生の皆さんの、これからの大きな活躍を心から願いまして、式辞といたします。