校長日誌

勉強

 鳩ヶ谷高校は、昨日から期末考査です。朝、教室を覗いてみると、朝早くから教室に来て直前勉強をしている生徒が何人もいます。期末考査は8日までですが、日頃の成果を、しっかりと出し切ってもらいたいと思います。

 ところで、「勉強」とは「学習」の意味であることは今日では明白ですが、明治時代初期には「勉強」という語に「学習」という意味はありませんでした。明治5(1872)年発行のヘボンの『和英語林集成』(初版)には、次のように訳されています。
 BEN-KYO ベンキヤウ 勉強(tsutome)
 I
ndustrious,diligent,activesuru,to be industrious
 「勉強」は「勤勉」の意味でしか訳されていません。学習の意味での勉強は、明治になってすぐ生まれたわけではありません。江戸時代には、勉強は「無理をする」あるいは「骨を折って励むこと」、つまり、たゆみない努力を意味する言葉だったようです。商売では「勉強します」といえば、「安売り」を意味していました。関西地方では今でも言う時があると思います。しだいに、安売りの意味ではなく、学習の意味の勉強が凌駕します。
 大人が「勉強しなさい」と言っている時は、ただ単に「学習しなさい」と言っているのではなく、ひたすらな努力と勤勉を要求している部分があります。語源はともかく、期末考査期間中はしっかりと「勉強」してください。