2015年1月の記事一覧

♪あんたがたどこさ

 私は、通勤は電車とバスを利用しています。先日、日も暮れ、冷たい雨が降っていた日の退勤途中、学校近くのバス停で合唱同好会の二人の女子生徒と行き会いました。一人の女子生徒がバス通学、もう一人の女子生徒は自転車通学です。バスが来るまで、自転車の女子生徒は雨の中、雨カッパを着たまま寄り添い、合唱コンクールの発表曲「あんたがさどこさ」の練習をしていました。
♪ あんたがたどこさ
  肥後さ 肥後どこさ
  熊本さ 熊本どこさ 船場(せんば)さ
  船場山には狸がおってさ
  それを猟師が鉄砲で撃ってさ
  煮てさ、焼いてさ、食ってさ
  それを木の葉でちょいと隠(かぶ)せ

 二人でハーモニーの確認しながら、何回も歌います。10分ほどしてバスが来ました。バス停には、5人ほどの人がバスを待っていましたが、冷たい雨の中、ほのぼのとした雰囲気に包まれました。バス通学の女子生徒は、JR蕨駅に到着すると、しっかりした足どりで駅に向かいました。

 ふだん、目立たない、おとなしい生徒です。とても、温かい気持ちになりました。このような子供たちが、友情を育み、しっかりと自信をつけさせてあげられる学校にしたいと思いました。

クエストエデュケーション

 今日、明日は、大学入試センター試験です。受験する鳩ヶ谷高校の生徒には、自分の実力をしっかりと発揮してもらいたいと思います。

 1月15日()に情報処理科3年生によるクエストエデュケーション発表会を行いました。

 クエストエデュケーションプログラムとは、株式会社教育と探究社による現実社会と連動しながら「生きる力」を育む学習プログラムです。実在の企業や先人を題材に、リアルな学習テーマに取り組みながら、自ら感じ、考え、表現していく学習スタイルを実践しています。チームでの活動をとおして、社会や経済、働くことの意義についての理解を深め、自律的な学習姿勢と豊かな創造性を育むことを目指しています。本校では、埼玉県教育委員会の支援を受けて実践しています。当日は、教育と探究社と株式会社HISの方に御来校いただき、指導講評をいただきました。

 経済協力開発機構(OECD)の「生徒の学習到達度調査」(PISA)を担当しているアンドレアス・シュライヒャーOECD教育・スキル局次長(事務総長教育政策特別顧問)は「知識はグーグル(のような検索サイト)の中にある。知識を使って何ができるかが、これからは重要だ」と述べています。これからの学校教育の指針となる言葉だと思います。私は、6月にもこの授業を視察しましたが、当日の発表では、大きく成長した生徒諸君のプレゼンテーションを聞くことができ感動しました。来週の1月22日にも2回目の発表会があり、とても楽しみです。

とっさの判断・こころづかい・思いやり

 昨日の鳩ヶ谷高校は第3学期始業式でした。冬季休業中は事故もなく、生徒諸君は元気に登校していました。放課後は、吹奏楽部が1月10日の定期演奏会に向けて最後の調整をしていました。また、大学入試センター試験を受験する3年生は、1月17日・18日のセンター試験に向けて最後の追い込みをしていました。頑張ってもらいたいと思います。始業式では、1月5日の出来事をもとに、次のような話をしました。

 生きることは、とっさの判断の連続です。例えば、今朝、交差点の信号機が黄色になったとき、止まるか、進むか。大袈裟に言うと、それで生死を分ける場合もあります。

 さて、想像してみてください。あなたは満員電車に乗っています。ドアのところに立っています。駅につきました。多くの人が降りるので、いったんホームに降ります。大きな荷物を持った中学生がたくさん降りてきました。その時、一人の中学生がドアのところで転びました。あなたは、どのような言葉をかけますか。

 実は、今週、私が南浦和駅で遭遇した場面です。剣道部の中学生が電車から降りたところでホームで転倒した場面に遭遇しました。その時、電車から降りようとした男性が「おい、何やっているんだ!」と怒鳴りました。中学生はあわてて立とうとしますが、次々と降りてくる人の波にのまれてなかなか立てません。駅員に助けられながらどうにか体勢を整えました。怒鳴った男性はすぐに行ってしましましたが、後味の悪い場面でした。さぞ、中学生は心細かったと思います。

 人間は、とっさの場面に本性が出ると言います。怒鳴った男性にとっては、とっさの言葉だったと思います。たぶん、怒鳴った男性も家に帰れば子供いると思います。なぜ、「大丈夫か。怪我はないか。」の一言が出なかったのでしょうか。なぜ、自分もとっさに「大丈夫か」の声が出なかったのか。反省です。

 埼玉県が生んだ詩人・宮澤章二さん(19192005)の『行為の意味』という詩があります。

 「こころ」は

 だれにも見えないけれど

 「こころづかい」は見える

 「思い」は

 見えないけれど

 「思いやり」は

 だれにでも見える

 今日は、「とっさの判断・こころづかい・思いやり」についてお話しました。自分の性格は、自分で変えられる。そのためには、常に意識すること、練習することです。小さなことでも見過ごさないようにしましょう。


最近の若者は…

 今日は、仕事始め。通勤途中の出来事です。仕事始めとはいえ、学校はまだ冬休みですから高校生はほとんど乗っていないのに京浜東北線は満員です。私は、ドアのところに乗っていました。電車が南浦和駅に到着したので、降りる方のために、ホームにいったん降りました。その時、剣道部の中学生が背中に大きな防具入れを背負い、電車の奥から次々と降りてきました。まだ、中学生です。満員電車には慣れていません。ある中学生がホームに降りたところで転倒してしまいました。その時、40代の会社員風の男性が「おい、何やってるんだ!」と中学生に怒鳴りました。あわてて立とうとしますが、次々と降りてくる人の波にのまれてなかなか立てません。駅員に助けられながらどうにか体勢を整えました。怒鳴った男性はすぐに行ってしましましたが、後味の悪い場面でした。さぞ、中学生は心細かったと思います。

 人間は、とっさの場面に本性が出ると言います。怒鳴った男性にとっては、とっさの言葉だったと思います。たぶん、怒鳴った男性も家に帰れば子供いると思います。なぜ、「大丈夫か。怪我はないか。」の一言が出なかったのでしょうか。

 江戸時代、狭い路地でお互いにぶつからないように傘を傾ける「傘かしげ」、肩と肩がぶつからないようにする「肩引き」、雑踏で足を踏まれたら、踏んだ人はもちろん、踏まれた人もそこに足を出していたうかつさを詫びる「うかつあやまり」などの「江戸しぐさ」がありました。

 今から4000年前の古代エジプトでも「最近の若者はなっとらん」という年配者の記録が残っているそうですが、現代日本をギスギスした社会にしてしまっている一因は、私たち大人なのだと猛省しました。

新年を迎えて

 平成27年が始りました。皆様も健やかに新年を迎えられたことと思います。今日の鳩ヶ谷高校は、剣道部、陸上部、男子バレー部、女子バレー部、卓球部、吹奏楽部などが部活動を行っています。

 第91回箱根駅伝(東京箱根間往復大学駅伝競走)では、青山学院大学が初優勝を飾りました。創部が1918年、箱根駅伝初出場が1943年ですが、通算20回目の出場での快挙だそうです。原 晋(はらすすむ)監督は就任10年目。日本インカレ5千メートルで3位、全日本大学駅伝にも1年から出場するなどの実績を持ち、「陸上も営業も同じ」と新聞では述べていました。大学卒業後、中国電力に就職し、電化住宅の売り上げ記録を作ったり、新規事業を軌道に乗せたりと実績を残しています。平成16(2004)年に母校ではなく青山学院大学の監督に就任し、「考える陸上」を目指したとのことです。

 鳩ヶ谷高校も良い一年になるようにしたいと思っています