2015年4月の記事一覧

《校長日誌》池波正太郎の世界・善事と悪事

 ゴールデンウイークが始まります。新年度がスタートして1カ月、そろそろ疲れが出てくる頃です。生徒も教職員も、この1カ月頑張った自分に対して、プチご褒美をしてもらいたいと思います。五月晴れのもと、外出するのも良いでしょうし、自宅でボーとするのも良いでしょう。

私は、ここ数年、池波正太郎の小説やエッセイを改めてよく読みます。先日、『真田太平記』全12巻を読了しました。昨年の夏に、大阪へ行った時、朝の散歩で、大坂冬の陣(1615年)の際に真田幸村が構築した真田丸の跡に行ったのがきっかけです。昨年の10月から読み始め7カ月かかりました。
 歴史小説の傑作を数多く世に送り出した作家・池波正太郎は大正12年(1923年)東京・浅草に生まれました。『鬼平犯科帳』『剣客商売』『仕掛人・藤枝梅安』をはじめとする作品の数々は、舞台、テレビ、映画でも多くの人々から愛されてきました。魅力あふれる登場人物の描写からは、池波正太郎の「人」に対する深い洞察と愛情とが感じられます。

「人間というやつ、遊びながらはたらく生きものさ。

善事をおこないつつ、知らぬうちに悪事をやってのける。

悪事をはたらきつつ、知らず知らず善事をたのしむ。これが人間だわさ」

                         (「鬼平犯科張 谷中いろは茶屋」)

 スマホに「今昔散歩」というアプリがあり、東京都23区内の現在と明治末期、江戸末期の3種類の地図を比べることができます。私は、東京に行く時にこのアプリを活用して、時空を越えて散策しています。

《校長日誌》親の無関心・過干渉はNG

 今日の鳩ヶ谷高校は、1学年は体験活動でバスに乗り江戸崎農業公園ポティロンの森(茨城県稲敷市)へ、2学年は遠足で電車に乗り羽田空港・横浜方面へ、3学年は進路ガイダンスのため学校です。春の心地よい天気に恵まれたので、1・2年生は楽しい校外行事になったと思います。3年生は校内で大学・短期大学・専門学校・就職指導の分野94校の中から3校を選択し、個別具体的な説明を受けました。いよいよ進路スタートです。

 進路は本人以上に保護者の皆様にとってもやきもきされていていると思います。無関心はいけませんが、実は干渉しすぎも禁物です。朝日新聞の記事を参考に専門家の声から、保護者がすべきこと、してはいけないことをまとめててみました。

◎これをやろう3カ条

 1 ふだんから親子で会話をし、自分の仕事の話をする。

 2 今どきの就活事情を知る。

 3 子供の長所を伝える。

× やっちゃダメ3カ条

 1 価値観を押し付け、細かいチェックや露骨な関心を示す。

 2 人格否定をしたり、会社に直接接触する。

 3 昔の感覚でアドバイスする。

 臨床心理士の信田さよ子さんは、次のように言っています。

 就活生の親が中途半端にものわかりよくすることは一番よくありません。特に「やりがいを見つけろ」とか、「やりたいことをやればいい」という言葉は、子供を焦らせ、現実を見えなくさせるだけの「禁句」です。そういう親に限って「やりたいことが見つかった」と子供が決めた時、それが自分の意に沿わないものだったら、否定したりする。本当にやりたいことなんて、そう簡単に見つかるものではないという現実を教えてあげてください。むしろ「就職したら、とにかく自立してね。もし自宅から通うなら、月に食費3万円は入れなさい。それができる安定した仕事に就きなさい」と言う方がよほどよい。「経済的に自立しなさい」という一点だけ要求される方が具体的で、子供もスッキリします。

 いつの時代も、親と子供の距離感は難しいものです。

《校長日誌》親学のススメ

 近年、都市化、核家族化、少子化、地域における地縁的つながりの希薄化等により、家庭の教育力の低下が指摘されています。文部科学省の調査によると、約7割の親が家庭の教育力が低下していると実感しており、しつけや子育てに自信がない家庭が増えているとのことです。このため、埼玉県教育委員会でも平成19年度には『「親の学習」プログラム集』を刊行するなど、子育て中の親に対して、親としての力を高めることなど家庭教育に関する学習を支援しています。
 今年度から、PTA会長さんと相談し、鳩ヶ谷高校のホームページでも「親学」のページを設け、保護者力の向上のために様々な情報を提供してまいります。

【校長日誌】農業大学校

 去る4月14()、熊谷市に移転した埼玉県農業大学校で入学式があり、出席してきました。新校舎は寄宿舎も含め、埼玉県産の木材を中心に建築され、清新な校舎でした。今年度は、鳩ヶ谷高校の卒業生Yさんが農業大学校に入学したので、入学式を楽しみにしていました。Yさんは新入生代表として、新入生誓いのことばを立派に述べました。鳩ヶ谷高校を卒業して1ヶ月しかたっていないのですが、季節が冬から春になるのと同じように、若者はどんどん成長することを実感しました。

 埼玉県農業大学校は、戦時中の昭和20(1945)年4月、入間郡鶴ヶ島村(現在の鶴ヶ島市)に40ヘクタ-ル余りの敷地をあて、農村中堅青年養成を目的として、埼玉県農民道場として誕生しました。昭和60(1985)年4月、農業者の生涯教育並びに地域農業振興の観点から、従来の農業後継者の育成に加え、新たに農村地域の指導者の研修を行うため、埼玉県農業大学校として発足しました。今年度の入学生にも新卒者だけでなく新規に営農を希望する方や、女性も多くみられました。埼玉県は大消費地である東京都に隣接し、全国でも屈指の農業生産県でもあります。埼玉農業の限りない可能性を感じました。

【校長日誌】チーム鳩ヶ谷

 私は、電車とバスで通勤していますが、4月から駅や街中では新入生や新入社員などのフレッシュマンが溢れています。鳩ヶ谷高校も新入生が入学し、学校に活気があります。今日は対面式や部活動紹介があり、放課後は部活動見学で新入生はいろいろな部活動を見学していました。

 対面式では、全校生徒841名に「グループとチームの違い」について3点話をしました。グループは強いリーダーに率いられる。チームは状況に応じてリーダーシップを分かち合う。②グループはただ黙々としている。チームは楽しみ、笑いが絶えない。③グループは必要だから集まる。チームは仲間との集いを待ち遠しく思う。皆さん、チーム鳩ヶ谷を一緒に創りましょうと語りかけました。生徒会長の挨拶も、新入生代表の挨拶も立派でした。今年度のチーム鳩ヶ谷にとても期待しています。

【校長日誌】平成27年度本格スタートです

 鳩ヶ谷高校も本日が平成27年度第1学期始業式、第28回入学式と本格的にスタートです。始業式では、新3・2年生555名に対し、昨年度の終業式の時の校長からの春休みの宿題3つについて話をしました。入学式では、新入生286(普通科162名、園芸デザイン科41名、情報処理科83)に、今やるべきことを見抜く力、自分を伸ばす力、今を楽しみ前進する力、の三つの力を身につけてほしいというお話をしました。
 昭和63(1988)年以来の4月8日入学式の時の雪でした。この雪を吉兆と思い、鳩ヶ谷高校生一人一人が伸び伸びと成長してくれるように頑張ります。