校長日誌

2016年7月の記事一覧

《校長日誌》被災地ボランティアの絆

みやぎ観光復興支援センター・みやぎ教育旅行等コーディネート支援センターの 浅利 保 副センター長が7月29日、鳩ヶ谷高校に来校されました。東京での会議前に、わざわざ立ち寄られました。先日の鳩ヶ谷高校被災地ボランディアでも、現地の宮城県女川町で大変お世話になった方です。地域の活性化に向けて、各地に未来に向けて種をまくお仕事をされています。被災地ボランティア引率経験のある6名の教員と校長室で懇談を行い、体育館では参加した生徒の部活動の様子もご覧いただきました。

鳩ヶ谷高校は、女川町に3年前からのボランティア活動でお世話になっています。ゆずの植樹や除草、防獣ネットの設置など、女川町の未来につながるお手伝いをしてきました。「鳩ヶ谷高校を卒業した諸君が、5年後、10年後、20年後に再び女川町を訪れてもらいたい」とお話しされていました。女川町の成長したゆずの木や森の様子を見て、自分自身の成長も実感してもらえるとありがたいと思います。

《校長日誌》1秒後かもしれない

 たった今、鳩ヶ谷高校被災地ボランティアが宮城県女川町に向かってバスで学校を出発しました。生徒33名、引率教員4名のボランティア団で、今年で4回目です。

 昨年、大手広告会社の北海道博報堂が制作した「1秒後かも知れない」というCMがあります。

「災害を考える」をテーマに北海道地域限定で放送されたCMです。平日の昼間に発生した「東日本大震災」や寝静まった真夜中に発生した「広島市土砂災害」など、自然災害は様々な時間に発生しています。実際に災害が発生した時間と、日常の中で対処しづらいシーンをモチーフに構成することで、災害時どこで何をしているかを知ることができないからこそ、日頃からの防災意識を持つことの大切さを訴えたかったと制作者は言っています。

(場面)画面中央のデジタルの時刻が11:51

高校生が学校で授業を受けている。

父親がクライアントに説明している。

母親が自宅のキッチンで昼食を作っている。

    画面中央のデジタルの時刻が11:52にかわる・・・

    「2014年9月27日 御嶽山噴火」のテロップ

(場面)画面中央のデジタルの時刻が14:45

    高校生が部活動でバレーボールをしている。

    母親が買い物帰りで家に歩いて手向かっている。

    父親がエレベーターに乗っている。

    画面中央のデジタルの時刻が14:46にかわる・・・

    「2011年3月11日 東日本大震災」

(場面)画面中央のデジタルの時刻が22:16

    母親が自宅のキッチンで洗い物をしている。

    父親が懇親会を終えて帰宅しようとしている。

    高校生が自宅のお風呂でリラックスしている。

    画面中央のデジタルの時刻が22:17に変わる・・・

    「1993年7月12日 北海道南西沖地震」

(場面)画面中央のデジタルの時刻が02:59

    親子が自宅のベッドで寝ている。

    画面中央のデジタルの時刻が03:00に変わる・・・

   「2014年8月20日 広島市土砂災害」

【ナレーション】「直前まではいつもと同じ普通の日でした。」

(クレジット) それは、一秒後かもしれない

(場面)リビングでくつろぐ親子

【ナレーション】「その時のために、今できること」

(クレジット) 日ごろ忘れていませんか、大切なこと。

 今回の被災地ボランティアに参加した生徒は、東日本大震災が発生した時は小学校4年生、5年生でした。平成23年3月11日の東日本大震災から5年4か月が過ぎました。自然災害は楽しい日常を一瞬にして奪ってしまいます。その時のために、今何ができるのかを考えることはとても大切です。突然の自然災害に遭遇しながらも、節度を失わず、悲しみに耐え、譲り合い、助け合う被災地の皆さんの姿を思い出してみましょう。

 鳩ヶ谷高校の33人の仲間たちが、宮城県女川町で、一人一人「大切なこと」を得てきてもらいたいと思います。

《校長日誌》1学期終業式

 今日は平成28年度第1学期終業式でした。終業式では、校長講話、生徒指導主任講話がありました。校長講話では、イソップ物語の『北風と太陽』をもとにバランスの大切さを話しました。生徒指導主任からは①交通ルールを守って交通事故防止すること ②SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス:Facebook、LINE、Twitterなど)によってトラブルを起こさないことの2点の注意がありました。特にSNSでは、コミュニケーションという英語は「伝達」という一方方向の意思伝達であり、しっかりと対話をすることの大切さを訴えてくれました。
 表彰では、①成績優良者、②園芸デザイン科農業鑑定競技会・意見発表競技会の入賞者、③写真部の第35回埼玉県高等学校写真連盟写真展入賞者、④硬式テニス部の川口・蕨・戸田地区三市強化テニス大会準優勝組、⑤新体力テスト最優良者、⑥書道部の第55回埼玉県硬筆展展覧会入賞者 の表彰を行いました。
 最後に、第40回全国高等学校総合文化祭広島大会へ埼玉県代表として参加する写真部の矢作さんの壮行会を行い、高らかに校歌を斉唱しました。
 今日の校長講話の内容は、★校長からの親学★で紹介します。
 

《校長日誌》PTA進路バス見学会

鳩ヶ谷高校では今日はPTA主催の進路バス見学会でした。東京都文京区にある文京学院大学本郷キャンパスと東京都荒川区にある道灌山学園保育福祉専門学校を訪問しました。実は、私は進路バス見学会に参加するのは生まれて初めてで大変楽しみにしていました。

文京学院大学では、学校概要の説明の後、学生さんによるキャンパス案内でした。経営学部4年生の男子学生は「自分は高校時代、人前で話すのがとても苦手だったので、大学入学後は意識して人前で話をするようにしています。経営学を学んで本当に楽しいです」と笑顔で話していたのが印象的でした。立派なキャンパスガイドに、大学生としての自信を感じました。途中で鳩ヶ谷高校OGの経営学部3年生の女子学生にも出会い、参加していた教員もビックリしていました。

道灌山学園保育福祉専門学校では、幼稚園教諭、保育士の資格取得のための方法論を教えてもらいました。大学だと幼稚園教諭1種と保育士の取得が可能、短期大学だと幼稚園教諭2種と保育士の取得が可能、専門学校だと幼稚園教諭2種と保育士の取得が可能とのことです。学費は、大学だと約500万円、短期大学だと約250万円、専門学校だと約200万円と異なります。エレベーターで働きながら学べるⅡ部(夜間部)に在籍している保育助手の学生に出会いました。将来の夢実現に向けて、真剣に向き合っている学生の眼差しはまぶしかったです。また、ここでも鳩ヶ谷高校OGの2年生に出会い、若者の伸びしろを実感しました。

 帰りのバスの中では進路指導主事と進学教育研究社の担当者による進路ガイダンスがありました。そのなかで、「高校生の進路実現には山登り型と川下り型がある。山登り型は自分で登れるが、川下り型は目移りをしがちでなかなか決まらない。子供と進路のことを話をするには、事前に日時を予約するとよい。子供も子供の都合があり、日時を予約すると覚悟を決める。学校と保護者が一体になって川下りから山登りに向かわせる仕掛けがポイントです」とのアドバイスが印象に残っています。とても有意義な1日でした。