2017年3月の記事一覧

《校長日誌》平成28年度修了式 サザエさんから学ぶこと

 本日は平成28年度修了式でした。3年生が卒業し、1・2年生だけの修了式です。来年度に向けての話をしましたので紹介します。

 本日で平成28年度が終わります。春になります。桜が咲きます。節目の季節です。生徒諸君だけでなく、私たち教員も4月に向けて「やるぞ」という気持ちを切り替えるよい時期です。

 

 今日は毎週日曜日の午後6時30分からテレビ放映されるアニメの「サザエさん」をとおして、家族の絆について考えてみたいと思います。

 

 アニメの「サザエさん」は昭和441969)年10月からテレビ放映が始まりました。私が幼稚園の時です。「サザエさん」の登場人物は結構覚えていますよね。磯野家は波平とフネ、カツオ、ワカメ、フグ田家はマスオとサザエ、タラちゃんです。どんなことでも話し合える関係性が築かれ、維持されており、お互いを認め合い、尊重し合い、相手の意見を受け止めています。誰もが共感かつ納得でき、お手本ともいえる家庭環境だと思います。

 

 もうひとつ言えるのは、磯野家全員が「陽」つまりボジティブな人たちだということです。温かみ・温もりを十二分に感じることができます。殻にこもったり、心を閉ざしたり、相手をつっぱねたり、悪口を言い合ったりはしません。これも非常に重要なポイントです。

 

アニメ「サザエさん」では、ケータイやテレビゲームなども登場していません。カツオ君とともにマンガが出てくるくらいで、一日中ケータイ・スマホを肌身離さず持っていたり、ブログ・ツイッター・LINEをしている人など当然いません。サッカーや野球など健康的なものばかりです。

 

現代は、良く言えば、科学技術が進歩し、物が豊かになり、バリエーションも大きく広がりましたが、大多数が二次元・バーチャルに浸かっています。現実世界でのあいさつ・コミュニケーション方法・接し方をまったく分かっていません。「サザエさん」は、人との触れ合い、コミュニケーションについて真剣に考えさせてくれます。「きちんと挨拶をする」「目上の人への接し方」「悪いことをしたら怒られる」「怒られたらきちんと反省する」「何かしてしまったらきちんと謝る」「兄弟や年下の子への接し方」「家族の大切さ」「地域の人との交流、その大切さ」など、何気ない日常生活のワンシーンにも当たり前のことですが、大切な教訓がたくさんちりばめられています。

特に印象的なのは、家族全員で食卓を囲む夕食シーンです。本当にほのぼのしていて、温かくて、見ているだけで心癒されるものがあります。家族全員で顔を合わせ、その日の出来事などを話して、家族で考え・感情・体験・教訓の共有をする。そして、夕食シーンの最後は、ほとんどの場合、家族全員で笑い合うところで終わります。そのように、家族で自然に笑みがこぼれることは非常に重要なポイントです。

 

アニメでありながら、限りなく現実に近い、そして限りなく理想的。ごく普通の一般庶民の設定でありながら、ユニークさ・ストーリーがあり、いつ見ても飽きない、温かい気持ちになれる。そうした点が、「サザエさん」の魅力だと思います。

 

《校長日誌》弓道部、東日本高校弓道大会に出場

本校の弓道部が本日と明日の埼玉県立武道館(上尾市)で開催される東日本高校弓道大会に埼玉県代表として出場します。3月16に本校体育館で弓道部の壮行会を開催しました。主将からの抱負の後、出場選手7名に対して、校長、生徒会長からの激励の言葉があり、最後に校歌を全校で斉唱しました。鳩ヶ谷高校の登場は3月19日(日)午前1155分頃、3月20日(月)は午前1042分頃になります。埼玉県立武道館に特設弓道場が設置されますでの、2階フロアーからの応援が可能です。私も激励に行こうと思っていますが、皆様の応援もよろしくお願いいたします。

「初心の人、二つの矢を持つことなかれ。後の矢を頼みて、始めの矢に等閑(とうかん)の心あり。」徒然草の作者、吉田兼好が弓の師匠に言われた言葉だそうです。弓の初心者は、矢を射るとき二本の矢を持ってはならない。後の矢を頼りにして、最初の矢をいい加減にしてしまう。「二本目は無い」「次は無い」と思って、練習するのが、物事の上達のコツだそうですが、人生にも通じる箴言だと思います。鳩ヶ谷高校弓道部の健闘を祈っています。

《校長日誌》第27回卒業証書授与式

 本日は、鳩ヶ谷高等学校の第27回卒業証書授与式でした。276名の卒業生が立派に旅立ちました。昨日3月10日が平成29年度入学許可候補者の発表があり、出会いと旅立ちの春を感じます。校長になって壇上から卒業生一人一人の顔を見るといろいろな出来事を思い出し、胸がいっぱいになってしまいました。今回は式辞の内容を紹介します。

 暖かさと寒さが交互に行き会いながら、校内の木々にも春の訪れが感じられてまいりました今日の佳き日に、多くの御来賓の皆様方、並びに、多数の保護者の皆様方の御臨席を賜り、「第27回卒業証書授与式」を挙行できますことは、卒業生はもとより、私たち教職員にとりましても、この上ない喜びでございます。

 

 

 ただ今、卒業証書を授与いたしました276名の卒業生の皆さん、卒業おめでとうございます。心からお祝い申し上げます。 

 

 皆さんは、入学以来3年間、しっかりと高校生活を送ってきました。特にこの1年間、鳩ヶ谷高校の最上級生として、日々の授業をはじめ、体育祭、鳩高祭での圧倒的な団結力、園芸デザイン科の農業クラブや学科行事、情報処理科の検定試験や学科行事、進路実現に向けた面接練習など、さまざまな場面で真剣に、時には楽しく取り組んでいた姿が浮かんできます。

 

 

 卒業生の皆さん、本日、鳩ヶ谷高校からそれぞれの夢と希望を持って、新たな道へ歩み出していきます。皆さんが歩み出す今日の社会は、ちょうど6年前の今日、平成23年3月11日午後2時46分に発生した東日本大震災からの険しい復興への道のり、混沌とした国際情勢、不安定な経済状況など、課題が山積しています。このような時だからこそ、一人一人の「こころ」と「本気」が大切です。

 

 

 平成23年3月11日、想像を絶する東日本大震災の被害に私たちは言葉を失い呆然としました。被災地の報道の合間にテレビで流れていた詩を皆さんは覚えていますか。当時、CMが自粛される中で、民放でACジャパンの意見広告が繰り返し放映されていました。このような映像です。

 

 高校の友人2人と電車の中でふざけあう自分は、妊娠している女性を見かけますが見過ごしていると、この女性に席を譲る若い女性を見て、自分の不甲斐なさを強く感じます。友人と別れ、歩道橋で杖をつきながら階段を登るお年寄りをいったんは通り過ぎた自分ですが、戻ってお年寄りを手助けした自分。

 

 その30秒の映像に、埼玉県が生んだ詩人・宮澤章二さんの『行為の意味』から抜粋要約したフレーズが重なります。

 

 

 「こころ」は

 

 だれにも見えないけれど

 

 「こころづかい」は見える

 

 「思い」は

 

 見えないけれど

 

 「思いやり」は

 

 だれにでも見える

 

 その気持ちをカタチに。

 

 

 大震災に遭遇しながらも、節度を失わず、悲しみに耐え、譲り合い、助け合う被災地の皆さんの姿は、私たちに「こころ」や「思い」がこの時代に大切なことを再認識させてくれました。

 

 卒業生の皆さん、皆さんの素晴らしい「こころ」と「思い」を、しっかりと「カタチ」にしてください。

 

 

 卒業生の皆さん、皆さんは鳩ヶ谷高校の3年間でさまざまな場面で活躍をしてくれました。例えば、今年2月に情報処理科3年生のチームエレクトロの4名の諸君は、法政大学で開催されたクエストカップ2017全国大会に出場しました。全国13,000人の中高生が、実在する企業から出された答えのないミッションに探究心旺盛に応えるのがクエストエデュケーションという教育活動です。

 

 

 キミは何かに本気になったことがあるか

 

 負けられない勝負。手に入れたい大好きなもの

 

 絶対にやり遂げたい大切なこと

 

 そんなものを前にして

 

 人は、死にものぐるいになることがある

 

 成功するか、失敗するか、結果は誰にも分からない

 

 だけど、持てる力のすべてを振り絞り

 

 何とか届けと、手を伸ばす

 

 本気になれば、なんだってできる

 

 本気になれば、奇跡だって起こせる

 

 本当に望む未来に向けて歩き始めよう

 

 さあ、人間の本気を、見せようじゃないか!

 

 

 これは、大学生ボランティアが朗読してくれた大会テーマです。熱く語る大学生の言葉に、大人である私も忘れかけていた「本気」という気持ちが大きく揺さぶられました。大人になると、いくつもの困難に出会うことがあると思います。そのような時、皆さん思い出すのです。思い出がたくさん詰まったこの鳩ヶ谷高校を。そして、「本気」の炎を燃やし続けましょう。

 

 

 卒業生の皆さん

 

元気に挨拶してますか。 挨拶は自分を伸ばしてくれます。

 

他人に優しくしてますか。 他人への優しさは自分を見抜く力をくれます。

 

夢を諦めていませんか。 夢は今を楽しみ前進する原動力です。

 

志高く持ち続けてください。

 

 

 最後になりましたが、卒業生の保護者の皆様、お子様のご卒業、心からお祝い申し上げます。皆様には、PTA会員として、本校の教育活動に対し、温かい御理解とお力添えをいただきましたことに厚く御礼申し上げます。

 

 

 卒業生の皆さんの、これからの大きな活躍を心から願いまして、式辞といたします。