校長日誌

2014年5月の記事一覧

農業クラブ総会

 はじめの一歩を踏み出してみると、昨日は、ちょっとした充実感がありました。皆さんもちょっと一歩踏み出して、プチ充実感を実感してみてください。

 校長日誌の副題ですが、私の好きな作家の一人である五木寛之の随筆への敬意をこめて記しました。学生時代、『青春の門』、『海峡物語』などを愛読していました。特に『流されゆく日々』の多面的多角的な視点はとても好きでした。いろいろな角度から鳩ヶ谷高校の情報や思いを伝えられたらと思っています。

 今日は、本日開催した農業クラブ総会での挨拶を紹介します。

 私の鳩高生活は、1年生と同じ2か月です。でも、今までと何かが違います。鳩ヶ谷高校は教員となって5校目の勤務校になりますが、農業系の学科のある高校に勤務したのは初めてです。

 先日、放課後に3年生の生徒が農園の整備をしていました。収穫していたルッコラと水菜をいただき、さっそく自宅でおいしくいただきました。鳩ヶ谷高校の魅力を実食(実感)した瞬間でした。また、5月24日に川口駅東口公共広場(キュポ・ラ広場)で開催された「第17回春の園芸フェスタ」では、2年生の生徒からコサージュの作り方を教わりました。農業学習の良い点は、「体験」「発見」することにより、感動体験できることです。これは他の教科では味わえない体験です。

 農業クラブの目標は、①科学性 ②社会性 ③指導性 の3点です。私は、4月の始業式で、「「勉強」という言葉は、江戸時代には「頑張る」「努力する」という意味で、学習するという意味はありませんでした」という話をしました。人間は、「頑張る」「努力する」ことを面倒くさがります。だから勉強が嫌いなのです。でも、人間は、本来「学習」することは好きな生き物です。学習機能が備わっています。

 農業クラブは、「農業学習」で得たものを確実に自分のものとする活動です。世の中で役に立つ三大要素である ①科学性 ②社会性 ③指導性 をしっかり身につけましょう。

 総会の後、意見発表協議会(県大会)出場者発表会では、3名の生徒が発表してくれました。いずれも自分の体験にもとづいた実践的な素晴らしい内容でした。さらに、環境調査「たんぽぽ」についての調査依頼(たんぽぽの在来種と外来種の違いがよくわかりました)、農業クラブ役員紹介がありました。県大会に出場する生徒諸君の健闘を期待しています。